39限目 お待たせ
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『白井黒子の瞬間移動』
ようやく明久は姫路と美波が残っているであろう校舎に到達した。しかし既にその棟は下からの爆発と上からの爆発によって火の手が回っていた
「ゴホッ、ヤバイな早く二人を見つけて出ないと、ゴホッゴホッ。待ってて姫路さん。美波」
明久はほぼ火の海状態の棟に飛び込んでいった。その頃姫路は
「ゴホッゴホッ、大丈夫ですか?美波ちゃん?」
「瑞樹こそ大丈夫?ゴホッ」
「私は大丈夫です。でもいつこの棟が崩れ落ちるか」
「誰かが助けに来てくれるから待ってよ?」
「はい」
姫路と美波は合流して助けを待っていた。だが、姫路の言うとおり2回の爆発のせいで棟全体がもろくなっていて恐らく後1回爆発すれば跡形もなく崩れ落ち程だろう
「・・・美波ちゃん」
「何?瑞樹?」
「何で美波ちゃんはそんなに強いんですか?」
「強いって?」
「明久君の時も今もなんで美波ちゃんはそんなに元気なんですか?」
「ウチだって怖いよ。確かにアキの時は悲しかった。でもウチはアキを信じるって決めてるから、それにウチは皆を信じてる。坂本達が助けてくれるって、それに待っててくれってアキに頼まれたから」
「・・・・・私は」
「いいと思うよ?アキ言ってたじゃん「いい人に出会えるといいね」って」
「せめて、一度明久君に会って謝りたかったです。死んじゃう前に」
「何言ってるのよ!瑞樹」
とは言うもののとうとう棟全体が火の海に包まれ、崩壊が始まった。
「くそっ!!ヤバイこれ以上待たせるわけにはいかない。危険だけど瞬間移動で探すか」
そして明久は瞬間移動の連続移動で二人を探し始めた。しかしそれは明久にとってあまりも負担の大きいものだった。でも今の明久には「二人を助ける」しか頭になかった
「待ってて今助けるから」
「美波ちゃん何してるんですか?」
「何ってここから出るのよ」
「でも手が!」
美波は出入り口を防いでる瓦礫をどかし始めていた。でもその瓦礫は火のせいで熱くなっていてどかしている美波の手は火傷していた。
「痛くないんですか?何でそこまでするんですか!?」
「痛いよ。でもアキに待っててくれっていわれたから。だからウチは生きてアキを待つって決めたの」
「・・・・美波ちゃん」
「ごめんね?でもウチは決めたの。だからウチは諦めないよ。助けは絶対来る!!」
「ハァハァ。クソッ!!どこだ!美波!姫路さん!」
「誰か居るみたいですよ」
「ほんと?」
「姫路さん!美波!」
「私はここです!!」
ようやく明久は二人のいるところにまで到達した。しかしそれを阻むかのように大きな瓦礫が三人を阻んでいた。
「瓦礫が邪魔で、どうしましょ
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