魔法先生ネギま!
0399話
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込み、己の炎に接触した精霊を瞬時に燃やし尽くしてはその身を構成していた魔力を貪るように吸収していく。
そしてここまでされてようやく精霊達も我に返ったのか、空中で固まっていた状態だった精霊達が動きだす。
……ただし、それはこれまでの狂乱のようにアクセルへと向かうのではなかった。まるで我に返ったかのように四方八方へと散らばってそれぞれがこの場から飛び去ろうとしたのだ。
だが、魔神と化したアクセルがそれを許すはずもなく。
「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
高く、力強く、威圧的に、圧倒的な魔力を込めた雄叫び。アクセルの周囲にいた精霊達はその雄叫びを聞いた途端にその身を構成する魔力を砕かれて、アクセルに魔力ごと貪り食われる。
同時に、今の雄叫びはただの攻撃ではない。その身から無数に鳥や蝙蝠、虫といった純白の炎で出来た炎獣が生み出されて精霊達へと襲い掛かる。そして、炎獣はそれだけではなかった。竜や龍。あるいはグリフォン、ヒポグリフ、ハーピーやペガサスといった飛行が可能な幻獣までもが炎獣として産み出され、四方八方へと散っていった精霊達を逃がさんと背後からその背へと襲い掛かる。
それだけでなく、先程も放った永久石化光線を乱射しながら精霊を次々に石と化してはそのまま地上へと落下し、粉々に砕かれ。逃げ惑う精霊達の背後から炎を纏った身体で突っ込んでは焼き尽くし、左右の手から生えたまるで短剣といってもいいような爪を使って精霊を突き刺しては口元に運んでその牙で喰い殺す。まるで竜の尾のような尻尾を振り回して数匹の精霊を纏めて砕く。
そこにあったのは既に精霊に襲われるアクセルという図ではなく、精霊の処刑場ともいえるものだった。当たるを幸いとして精霊を砕き、破壊し、喰らう。少しでもアクセルから逃げようと四方へ散った精霊達は、炎獣によりその大半が燃やし尽くされ、その身を構成していた魔力をアクセルに吸収される。
……アクセルが今の姿になってから、ほんの数分。たったそれだけで、1万、あるいは10万以上はいたかと思われる精霊の殆どは消滅し、喰われ、吸収された。そして運のいいほんの僅かな数だけが無事逃げ延びる事に成功するのだった。
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