魔法先生ネギま!
0399話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そのまま口へと持っていき……
「な、何するアルか……?」
古菲のそんな言葉が周囲へと響く中、アクセルはその鋭い牙を風の精霊の腹へと突き立て、そのまま食い千切る。
数度の咀嚼で食い千切った風の精霊の一部を呑み込み、同時に、身体の大部分を失った風の精霊はそのまま消え去っていく。
「GRUUUUUUUUU!」
再度の雄叫び。同時にアクセルの周囲を漂っていて複数の炎が近くにいる精霊へと接触して瞬時に燃やし尽くす。それは1つだけではなく、アクセルの周囲を漂っていた炎の全てが近くにいる精霊を燃やし尽くしていく。
「GYAAAAAAAAAA!」
続いて叫びながら口から放たれるのは光線。ヘルマンを吸収した時に習得した永久石化光線だ。ただ、その光線もこれまでのものとは随分と違っていた。これまでのものは光線の幅が50cm程度、射程距離も10m程度と言った所だったのだが、今アクセルから放たれた永久石化光線は幅2m、射程500m程度とその威力を大きく変えていた。
それは威力もまた、同様だった。本来であれば手足を掠めた程度なら徐々に石化が進行していくのでその時点でならネギの夢で見たように対処が可能なのだ。だが、今アクセルが放った光線は精霊達の手足を掠めただけで、一瞬にしてその身を石化させて地上へと墜落させる。同時に、この高さから地上に落ちた石像が無事な訳は無く粉々に砕け散る。
そして何よりも異様なのは。
「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
消し飛ばし、消滅し、破壊された精霊達。その精霊達が消滅する際に散らした、己を構成している魔力そのものをひたすらに、貪欲に飲み干し……否、吸収していっているのだ。
「アクセル君……」
「ちょっと、あやか。あれ、どうしよう。アクセル君が……」
アクセルの名前を呟いたあやかへと美砂が声を掛けるが、その声はどこか震えている。そう、分かっているのだ。このままではアクセルが自分達の下へと戻ってこないだろうという事に。
「……皆さん。精霊達をどうにかできたら、何とかしてアクセル君を押さえますわよ。そして必ず私達の力でアクセル君をこちらへと呼び戻すのです」
あやかの言葉に、その場にいた全ての者が頷いて同意を示す。
それはアクセルに半ば恐怖心を抱いている古菲もまた同様だった。まだ顔色が悪いままでありながらも、友を助ける為にと気丈に頷いている。
そして、6人がアクセルを取り戻す決意を固めた時。
「GYAAAAAAAAAAAAAAAA!」
精霊が浮かぶ空中ではアクセルが縦横無尽に駆け巡っていた。
自分の側に浮かんでいた炎をその身に纏い、まさに炎の化身とでも表現すべき姿になったアクセルは当たるを幸いと精霊の群れへと突っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ