第21話 「二十四時間、戦えますか?」
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せる」
「それが出来るのは、ルードヴィヒ皇太子殿下ぐらいだが」
「今までは気が弱かったのだ。帝位につく為に周囲の顔色を窺いすぎてきた」
ブラウンシュヴァイク公爵とリッテンハイム候爵がひそひそと話していた。
確かに。
その通りだった。
ところがルードヴィヒ皇太子殿下のように、
「帝位が欲しけりゃくれてやる。その代わり現実見ろよ」
などと突き放してしまわれると、帝位につく事を誰もが躊躇う。
現実に気づいてしまえば、これぐらい怖い地位は無い。
その帝位を皇太子殿下が背負ってくださるというのだ。
貴族としては、こんなにありがたい事はない。
その結果、誰も皇太子殿下に逆らえなくなった。
おもしろい。楽しいお方だ。
この方の作る帝国が見たくなってきた。
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