拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 孔明 鳳統 劉備
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なんだけど……泣かせたら承知しないって、必ず最後に言うんだよな。そんなに俺、桃香泣かせている?」
「ええっと……」
「男の集団に、二回ほど絡まれたのは、どちらも朱里と雛里のファンでさ……幼女は平等に愛でるものだ、とか言うんだよ。二人が聞いたら、怖いって泣くぞ、あれ」
「……ちなみになんて言われたの?」
「……言いたくない」
……なにを言ったんだろう。
「結果として見かねた警官たちが、その場その場で駆けつけてきて、周辺に説明に回っているけど……俺、しばらく目立ちたくないんだよ。すまないけど、頼む」
「……うん、気をつけるね」
「あ、あと、星には後でおしおきだ」
「……ほどほどにね」
ちょっと……ご主人様の背中に黒いものが見えた気がしたけど、きのせいきのせい……
「ええっと……ごしゅ……じんさま(ぼそ)。なにか私に用だったの?」
「ん? あ、ああ……忘れるところだった。実は、雛里から聞いたんだけど。街の人から自分の街を守るような仕事を与えてほしい、とか言われたんだって?」
「え……あ。うん、言った言った」
「ちょっとそのことで話をね……ともかく、どこかの店に入るか」
そう言われれば、そろそろお昼だったかも。
新しい工業区であるこの北東地区も、大通りともなれば新設された菜館なんかが営業している。
まあ、それにも増して屋台も多いんだけど。
私とご主人様は、近くにあった菜館に入って食事を頼む。
「あ、私麻婆と青梗菜ね。ご主人様は?」
「俺も麻婆……あと飯と八宝菜を頼む。あとお椀も二つね」
「? かしこまりましたぁ」
それほど広くはないが、客もまばらな店内。
出来たばかりとはいえ、お昼時にしては人気が少ない。
「(ぼそ)……あんまり人気無いのかな?」
「(ぼそ)そうなのか? 俺はよくわからないから……」
そう言えば、ご主人様がまともに外に出るのって今日が初めてだっけ?
「さてと……さっきの話だけど、詳しく聞かせてくれよ」
「あ、うん。警官のおかげで治安は良くなっているんだけど……街の人の意識が良くなった分、自分たちにも街のために何かしたいって人が結構いるみたいなの」
「ふむ……治安が安定して、生活に余裕が出た分、やる気の向上につながったか。具体的になにをしたい、とかは?」
「う、うーん……そこまではっきりした意見はないかな。漠然と何か役に立ちたいって声は多いけど、なにがしたいってなると皆悩むみたい」
「ふむ……その分仕事がんばれ、とも言えるけどな。まあ、ナショナリズムの先駆けみたいなものかな?」
「なしょ……?」
「簡単にいえば、国や街への帰属意識だよ。まあ、悪いことじゃないな。それは忠誠心でもあるわけだし……行き過ぎなけれ
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