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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 孔明 鳳統 劉備
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、もう少し人員は増やすべきだな」

 上庸、巴中にも警備兵が四千弱いるが、あくまでそちらは街防衛のみだ。 
 今後あるべき戦乱のためにも、できれば三万以上は欲しい。

「へぅ……すいません。盾二様がお帰りになる前に、もう少し状況を良くしたかったのですが……」
「あ、いや、そういう意味じゃないよ。むしろ、たった一年で不正な官吏・兵を追放したのに、ここまで軍組織をまとめあげたのは驚愕に値する。雛里の努力がなければこうはいかなかった。ありがとう」
「あぅぅ……もったいない、おこ、お言葉です」

 俺の言葉に、真っ赤になって帽子を被り直す雛里。

「さて……軍の編成についてはわかった。それで、まだ完了していないことは?」
「……警官の設置については、馬正さんの統括のおかげでほぼ問題なく達成することができました。現状、漢中内の治安は全く問題無いといえる状態です。ですが……警邏隊のほうがまだ手つかずでして」
「あれか……ということは、見張り台の建設もまだと?」
「……もうしわけありません」

 雛里が頭を下げる。
 いや、正直資金のあてもないのに、ここまでやったことのほうが凄いんだが……

「それはまあ、しょうがないさ。資金の目処はついたから、街道の整備と合わせて見張り台建設の草案を作ろう。警邏隊官舎と警邏隊の組織も立ちあげなきゃな」
「はい……ただ、人材はどうしましょう。それを指揮するのは……」
「……馬正しかいないな。警邏隊と警官、双方のまとめ役とするしかない。警邏隊も警官もそのうち、それぞれの長官を第一軍から人選するか、それぞれの中から昇格させるしかないだろうな」

 現状では……だけどな。
 ただ、俺はあんまり心配していない。
 今後、蜀を建国すれば、人材は数多く入ってくるはずなのだから。

「馬正には俺から頼もう。まかせてくれ」
「……では、お願いします。あと、私達の配分ですが……」
「それは現状のままでいい。雛里は、軍事、外務関係の統率者であり、細作部隊の統率と伝令兵の管理、糧食、資材管理など。朱里は、内務……文官の統制、司法と陳情の処理、漢中全体の執務と梁州全体の税務管理、内政計画の最終責任者だ」

 簡潔に言えば、朱里は内政、雛里は軍事の統括責任者ということだ。

「では、盾二様は、私達の統合責任者……ということですね?」
「ははは……まあ、そうなるか。こそばゆいけどね。まあ、それは桃香も同じだし、頑張るよ」
「……そういえば、桃香様が、以前街の人にも自分の街を守るような仕事を与えて欲しいとおっしゃっていましたけど」

 街を守る仕事?
 自警団みたいなものってことか?
 さすがにそれはな……

「ん〜……桃香に詳しく話を聞いてみるよ。警官制度ができたのに、自衛手段を民に持
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