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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-42夢の邂逅
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も勢いを増し、辺り一帯を覆い尽くす。
道を塞ぐ岩山を溶かし切ってなおしばらくマグマの噴出は続き、ようやく収まってから冷え切って通行可能になるまでにさらにしばらくの時間を要し、待つ間にクリフトが呆然と呟く。
「……凄まじい威力ですね。あれが、我がサントハイムの宝物庫に……あったのですか……」
自分で言って自分で身を震わせるクリフトに、ブライが答える。
「心配せずとも良い。軽く振っただけで、あれ程の威力が出るものでは無いからの。普通の者であれば、余程集中して力を解放しようと努めねば、あのようなことにはなるまい」
安心させるように言い聞かせるブライに、ミネアが微妙な表情で問う。
「……つまり、兄さんは普通ではないと?」
「うむ。わかっておったことじゃが、素晴らしい才の持ち主じゃの」
「……あの杖は、兄さんには持たせられませんね……」
「なんでだよ」
「危ないだろう。うっかりあんな威力を解放されたら困る」
「んな下手は打たねえよ」
「万一ということもあるだろう」
「まあまあ。あんな派手な使い方をする機会は、もうないのよね?普通に振れば、初級の爆発魔法程度の威力だというし。どちらにしても、マーニャさんが持つ意味は、あまりないのじゃないかしら。」
言い合いを始めた兄弟を、トルネコが取り成して宥める。
「なんだ。んな、地味なもんなのか。ならいらねえな、もう」
トルネコの言葉に矛を収め、杖への興味も失ったマーニャに、ブライが返す。
「魔法使いが用いる武器としてもなかなかに強力な物であるし、そう馬鹿にしたものでは無いのじゃがの。まあ、マーニャ殿の戦い方に杖も合わぬであろうからの、ならばわしが持たせて貰うとするかの」
「ブライさんが持たれるなら安心ですね」
話を聞きながら、杖と岩山の様子を窺っていたライアンが言う。
「あちらも収まったようですな。回収して参りましょう」
先に進み、マグマの杖の回収に向かうライアンに仲間たちも続き、一行はそのまま開通した通路を抜けて、ガーデンブルグの城を目指す。
更に険しさを増す山道を抜け、ガーデンブルグの城に到着する。
城門に近付く一行の姿に、門を守る女戦士が驚き声をかけてくる。
「見慣れぬ顔だが、旅人か?移動魔法か何かで、来られたのか?」
「
貴女
(
あなた
)
は、ライアン様!バトランドの!またお会いできて、光栄です!」
女戦士のひとりがライアンに気付き、嬉しそうに言うのにライアンが返す。
「ご無沙汰しております。しかし今回は移動魔法でもキメラの翼でも無く、岩山を開通させ通り抜けて参ったのです。入城の許可を頂きたいが、通っても?」
ライアンの言葉に、女戦士たちがざわめく。
「なんと!塞
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