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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-42夢の邂逅
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への訪問の経験のあるライアンが先導し、まずは南に向かう。

「戦士の国バトランドに対し、ガーデンブルグは女王の国、女戦士の国として知られておるの。近いとは言え、交流が盛んであるとは聞いたことが無いが」
「私が王宮戦士に取り立てられた折りに、話が伝わって興味を持たれたようで。同じ女戦士として交流をということで、特に招きを受けたのです。数年前のことなので、キメラの翼で飛べる程には定かな記憶では無いのですが」
「女戦士の国か。ライアンが呼ばれたなら、引き留められて大変だっただろう」
「ええ、まあ。社交辞令が大半だとは思いますが、私もそういった対応には慣れておらなかったもので。角を立てずにお断りし、予定通りに帰国するのには難儀しました」
「中隊長のおっさんから聞いた限り、社交辞令ってこたねえと思うがな。まあライアンがそう思うなら、そうなんだろうな。ライアンの中では」
「下手をすると、国際問題に発展するところであったのでは無いかの」
「ありそうな話だな」
「まさか。私ひとりのことで、いくら何でも大袈裟が過ぎるでしょう」
「おっさんも大変だな」
「うむ。苦労が(しの)ばれるの」

 話しながらも戦闘をこなし、険しい山道を進んで、行き当たった先を岩山に阻まれる。


「おし!ここでこのマグマの杖が、役に立つわけだな!」

 マーニャが杖を取り出し得意気に構えるのを、ブライが制止する。

「待たれよ。確かにマグマの杖であればこの程度の岩山を溶かすこと等、造作も無かろうがの。下手を打てば、巻き込まれることにもなりかねぬ。まずは、避難場所の確認じゃ」
「そんな大層なもんなのかよ。まあ、こんなとこで馬鹿な死に方してる場合じゃねえからな。あの辺の丘に逃げりゃいいか?」
「うむ。問題無かろう」
「そんじゃ、先に避難してろよ」
「マーニャ。大丈夫?」

 少女が心配そうに問いかけ、マーニャが請け合う。

「問題ねえ。杖を使うのも走って逃げるのも、オレが適任だろ」
「うむ。杖の威力の制御には、魔法の使い手が臨むのが一番であるからの。威力は最大に解放して構わぬが、収まるのに時間がかかるゆえ。地面に固定して使用し、一旦解放したらすぐに離れるのじゃぞ」
「わかった。任せろ」

 道を塞ぐ岩山の前にマーニャひとりを残して一行は丘の上に避難し、それを確認したマーニャが地面に杖を突き刺して固定し、手を添えて杖の魔力を解放する。

 杖の名に冠する通りの、激しいマグマが杖の先端から吹き出して岩山を直撃し、溶かした岩山ごと流れ落ちてマーニャの足元に向かって流れ出す。
 杖の威力と方向を確認したマーニャは、すぐに離れて仲間の元に向かう。

 ゆっくりと流れるマグマの川から余裕を持って逃げ切り、仲間たちと合流したところで流れるマグマ
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