暁 〜小説投稿サイト〜
弱者の足掻き
三話 「移動と方針」
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手を空けても落ちないようにする簡易的なチャクラ吸着の練習。飽きたら手の向きを変えて螺旋丸の練習だ
そんなことを考えながら練習していると、音に気になったのかおっさんがこっちを微妙な目で見ながら何か呟いているのに気づく

「……こうして見れば年相応なのに、なんでガキっぽくねぇんだろうな。ホントにあいつらにガキか?なんでか老けて見えんな」

その言葉で思考に走るノイズを無視しながら、ほっとけと呟いた





「おうおう。話は聞いたが、ホントに雪が深い。日も落ちてきたし、これじゃ今日はもう進むのは止めるか。寒いからさっさと今日の宿でも取るとしよう。そんなでかくねぇからすぐ見つかんだろ」

目的地の村に着いたのは夕暮れ内。既に日がある程度落ちてからのこと
聞けば本来は掘り出しもんでもないかと軽く立ち寄るつもりだったらしいが、思ったより日が暮れてきたので今日はここで足を休めるとのこと。確かにこの雪で暗い中歩くのは辛い。ましてや子供の体だ
水の国はその国土の大半が山であるが、それにもれずこの村もいくつも連なるやまの手前に居を構えている。それ故雪が多くなりやすいのだろうか

「ほれ、お前も探せ」
「はーい」

言われ、きょろきょろと辺りを見回す
村の中は人の活動範囲であるからだろう、中に行けばいくほどかき出しをされてか雪の量が減っている
ある程度ではあるが、チャクラによって体を強化できる分おっさんよりは目が効く。さほど大きくない村でもあるので、そのためおっさんよりも先にそれらしきものを見つけたので知らせる

「あれじゃないですか?」
「ん?……おお、それっぽいな。なけりゃどっか空き家でも貸してもらおうかと思ってたがありがたい。さっさと行くぞ」

近づいていくにつれてその姿が見えてくる
民宿のようであり、大きくなくこじんまりとしている。この村の規模ではこの位でちょうどいいのか、それとも他にもあるのかは知らないが、おっさんはさほど気にした様子もなく入っていくのでそれに続く
中に入って戸を閉め、辺りを見る。うん、前から思ってたけど、和風でもなく洋風でもないこの建築何て言うんだろう。めっさ気になる

「何やってんだお前? 部屋行くぞ」

そんなことを思っていると既に話は終わったらしく、おっさんが着いて来いというのでついて行く
予想通りのさほど大きくもないが不満も出ない程度には小さくない部屋に入り、荷物を置いてまだ早いがさっさと布団を敷く
疲れからホゲーとその上でだらける。あー、さっさと寝たい

「よっこいせ。……お前、ホントにガキか? やたらと行動が老けてんな」

だからほっとけ
そうは思いながら、何か話がありそうなので体をそちらに向ける

「まあいい。とりあえず、明日お前に手伝ってもらう事
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