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弱者の足掻き
三話 「移動と方針」
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っと、今の話が親を亡くして間もない自分にジャストな話題だとでも思い、傷つけたかと心配にでもなっているのだろう
出来るだけなんでも無い様な顔をしながらイオリ……堅いから心の中じゃおっさんでいいか、の方を向く。相手が少し口を開くのが見え、ナイスな返しをしてやろうと心の中で身構える
さあこい。同情を買う様に完璧な答えを返してやる!

「どうした、小便か?」
「あ、いえ。大丈夫です」

ドラえもんカモン。心でドヤ顔してた数秒前の自分殴ってやる










チャプチャプ

(死なないため、か。安全を求めるってスタンスは一緒だな。そのおかげで、基本方針は考え付いた)

チャプポヨンピチャ
夜。街の宿にて布団に横になりながら思考を巡らす

(原作を利用するかね。そうすりゃ未来を知ってるんだ、すくなくとも木の葉隠れに居る限る安全を確保できる)

手には途中で買ってもらった風船に水を入れた物を持ちながら、これからどう生きていくのかを考える
原作知識とはすなわち未来の知識。自分というイレギュラーがいる以上完璧に同じだとは断言できないが、少なくとも一定以上の類似性は持つはず。ならば、いつ頃にどの辺で危険なことが起こるかも知っているというのは非常にいいアドバンテージと言える。それを避けるようにすれば、それだけは生き延びれるはず……

????ブゥン

そう考え一瞬、思考にノイズが走る
昔から何度も経験し、既に慣れた物なのでそれを引き起こす原因を思いながら苦々しく思う

(ちっ、またか。いつになっても割り切れんとは、ほとほと心が弱い。いや、割り切れた方が問題なのか。……木の葉にいることが条件、か。原作っつーのは要は、ナルトの話だからな。だがその分、木の葉にさえいりゃ原作以降俺が知識を持っている部分までの命はほぼ保障される。俺がいることでのズレはその度に直せばいい。直せないほどの場合については……おいおい手段を考えてくか。……にしても、全然回らんなこれ)

手に持つ水風船に視線を移し溜息を吐く
原作知識から螺旋丸の第一段階目の修業をとでも思ったが水は回りなどせず、小さな波紋を生む出すことしか出来ない。主人公との才能の違いを悲しいほどに感じる
まあもっとも、確か螺旋丸は難易度Aとからしいから才能が親から見るに中の中か中の上程度の自分じゃ過程を知ってて数か月。いや、そもそもの基礎やチャクラ量があからさまに足りん今からじゃ年単位で修得が掛かるのが普通ってところだろう。腐らずに続けるのが大事なんだろうね。高ランクなんざロクに知らんから頑張りますか

(それはいいとして……そろそろ寝たかな?)

隣の布団にいるおっさんの様子を盗み見る。既に布団に入って一時間以上経っているうえに見た限り寝ているようなのを
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