嵐の前の休息
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の声が聞こえていないためまた独房から出られる日が遠くなるのではないかと不安そうにしながら、二人を見ていた。
「好きなアンチクショウを落としてしまえ!!恋する乙女大作戦決行よん!!」
エクセレンはエプロン姿で調理ができる部屋にラミアを連れてテンションマックスで言っていた。
「了解しちゃいました……エクセ姐様」
そう言いながらラミアはエクセレンの後に続いた。
「はーい!了解しちゃって!
ではまずは、なにを作りましょうかねー……アクセルは何が好きだと思う?」
「アクセルた……アクセルの好きなモノは……」
ラミアは『あちら側』『こちら側』のアクセルの好きな食べ物を考えていたが思い浮かばなかった。
「んーアクセルはなんでもよさそうねー……」
エクセレンも考えていたが思い浮かばなかった。
「それじゃあ、ベタなものから攻めて行きましょう!まずは肉じゃがよん」
数分後
「えっとね、ラミアちゃん……」
「何でごいまするか?」
「んとねー完璧に本の手順道理じゃなくてもいいのよ?」
苦笑いをしながら、毎回大匙、1/2や3/4と出るたび完璧な割合にするため重さ、砂糖であったら粒の数、醤油だったら最大に入る量を調べてから正確な量を求めているので、中々料理が進まなかった。
「んー、適当なアクセルに几帳面すぎるラミアちゃんたちは意外に合うのかもしれないけど……もっと適当でいいのよ?」
そう言うとエクセレンも料理を作りだすと、ラミアとは違い砂糖や醤油など自分のフィーリングに任せて作っていく。ラミアはそれを見ながら自分も作っていくが、やはり、気になるのか正確な量を図ってしまい完成はエクセレンよりもあとだった。
「では、味見してみましょう!!」
ニコニコしながらエクセレンは自分の作った肉じゃがとラミアが作った肉じゃが食べていた。ラミアも食べてみると、エクセレンの肉じゃがはとても甘く、砂糖が多く入っていたことがわかりとてもではないが食べられなくはないが美味しいとは言えない味だった。そしてラミアの肉じゃがは美味しくできていたが、何故かラミアはエクセレンの作った肉じゃがの方が好ましく思えた。
「んーごめんね、ラミアちゃんの方がうまくできたね」
「いえ、エクセ姐様の方が好ましいです……私のは……」
ただの肉じゃがだった。エクセレンの肉じゃがは何かあった。
「それじゃ今度は、アクセルのことを思って作ってみたら?」
ニコニコしながらエクセレンはそう言うと、ラミアは頷き
「了解したでー」
っと言った。
「んんー真顔で、その口調は……いいのかな?」
そう言うとエクセレンは料理をしているラミアを見守っていた。
数時間後
「ふう……アクセルさん、ありがとうございます」
シミュレーターが終わり、少し早かっ
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