嵐の前の休息
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クセルはそれを避けずこちらも突進していった。
「どうやら、キョウスケと誰がシミュレーターを使っているんだ?」
数十分後、カイ少佐がシミュレータールームにやってくると、アルトアイゼンとアルトアイゼンが闘っていた。
「いいえ、キョウスケ中尉はこのシミュレーターは使っていません」
マリオン博士はそう言うと
「では、誰が?」
カイ少佐が
「やっぱアクセルさんつえーッス」
片方のアルトアイゼンが破れシミュレーターが終わるとアラドとアクセルが出てきた。
「突っこんでばっかじゃ、負けちまうぜ、これが」
そう話していると、アラドはカイ少佐に気づいたのか、はっとしていた。
「何故お前がここにいる?」
カイ少佐は何故独房に入っているアラドが何故シミュレーターをやっているのか謎であった。
「ああ、それは私がだしましたので安心してください」
マリオン博士は悪びれることもなくカイ少佐に伝えた。
「そんな申請聞いていない」
「ええ、出していません……ですが、艦長には伝えましたので」
「何のために出したんだ?」
「彼の適正を試すためです……」
「だが、アラドはスクール出身だが操縦技術は……」
カイ少佐はアラドの腕前を思い出していたが、まだまだ未熟者だと聞いていた。
「ええ、リオンでは彼の特性を生かすことはできませんでした……まずは、彼のタフさに興味が持ちましたが、このシミュレーターで色々なデータが取れました……率直な感想を言いますと彼はキョウスケ中尉とよく似たタイプですね。このまま彼の長所を伸ばせば、キョウスケ中尉ぐらいのポテンシャルになると思います」
マリオン博士はそう言うと、カイ少佐にアラドのシミュレーターの成績やデータ、映像を見せていた。アラドは操縦技術が未熟にもかかわらず、危険な突撃からの接近戦に固執する傾向があり、砲撃戦向けのランドグリーズでも接近戦に拘っていたためアラド自身のポテンシャルを発揮できなかった。ビーム兵器が不得手など面や戦法傾向を見ると確かにキョウスケと近い点が多く見られていた。
「確かにキョウスケに似ているが、アクセルは何故?」
「ああ、それはただ新しい機体のパイロットを探していまして、データを見ますとアクセルは短所が見られず、極東基地でやったシミュレーターの結果を見ましたがどのタイプの機体もエースクラスの腕前を発揮しますからね……まぁ、アルトに関しましてはキョウスケ中尉に一日の長があるので、キョウスケ中尉以下アラド以上って感じですね……ですが、面白い人物を発見したので考査中ですね」
マリオン博士はそう言うが、まずアルトアイゼンを使いこなす人物はそうはいないため、実質この世界で二番目にうまく動かせることを示唆していた。
「あのー俺はどうなるんッスか?」
アラドはマリオン博士やカイ少佐
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