鏡に映る影
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トシリーズと他にもう一つ他の特機を作ろうとしていたチームが有ったらしい……それがソウルゲインに似た設計図だ。だがこの案は却下された」
「何故です?」
「この……プロトソウルゲインとでも呼べばいいか……このプロトソウルゲインの構想はパイロットの動きをそのまま機体にトレースさせるシステムとパイロットの思考を機体の動きに反映するシステム。この二つのシステムにより、パイロットの動きをそのまま機体にリンクさせる事により人間の動きに近い滑らかで格闘戦に特化した機体として完成されるはずだったが、機体が完璧でもそれを操る人間が格闘の達人でないと使えんことや、動力に生体エネルギーを使うことを想定されていた……しかもこの生体エネルギーを使うためには特殊な訓練が必要だったため、ワンオフの機体が予想された……
当然当時のこのプロトソウルゲインを完璧に操れるパイロット候補生がいなかったこともあり、破棄されたが、このシステムだけを使い一機だけ似たような機体をビアン総帥が作り上げた」
「それは?」
「ヴァルシオーネだ」
「では、その科学者たちが独自で作り上げたとは考えられませんか?」
ブリットは考えられること口にした。
「いや、無理だ……そのチームはまだテスラ研にもいるし……それにプロトソウルゲインは合体想定をされ合体し、このソウルゲインと同等の力を出すとされている。つまり、ソウルゲインはプロトソウルゲインの完成系と言える……これを二機も作っている資金も時間もない」
そう話すと結局わからないことばかりだった。
「突拍子な話ですが、この機体たちは未来から来たのではありませんか?」
リョウトは、自分も信じられないことを言った。
「おいおい、それはさすがに」
「ええ、ですから突拍子な話って前置きしたじゃないですか……ですが未来から来たということならこの機体たちが存在する納得するんですが……」
「まぁ……それくらい非現実的な話ってことか」
そう話していると、廊下には聞き耳立てている者の姿があった。
(どういうことだ?あのアクセル隊長は『こちら側』のアクセル隊長ではないのか?……いや、今は任務が優先すべきことだ……人が残るか……何故この言葉が頭から離れない!?)
ラミアはアクセルに言われたことを考えていた。兵士から、任務を取ったら人が残る。自分は人ではない、自分から任務を取ったら存在価値はなくなるのではないかと……ふと。ラミアはアクセルに会いたいと思った。自分の存在価値をもしかしたら、あのアクセルならば答えをくれるのではないかと。
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