妖精たちは風の中
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ムが現れた。
『マスター、定例会お疲れ様。老人の集いに毎回顔を出さないといけないなんて大変ね』
「おっ!ティアちゃんか」
「相変わらずの毒舌っぷりだわぁ〜」
ゴールドマインとボブが呟く。
『一応報告しておくけど・・・エルザ達のチームに私も参加する事になったわ。エルザったら仕事終えたばかりだというのに・・・それと、前の仕事で相手を全員半殺しにして建物を崩壊させてしまったから評議員から始末書の提出を求められると思うけど、どうにかしておいて。任せたわよ』
1度も表情を変えずに映像が消えた。
また倒れ、今度はしばらく起きられそうにない。
その頃、駅の前には大勢の野次馬がいた。
「一体、中で何が起きてるんだ?」
「軍隊が突入したけど、まだ戻って来てねぇぞ」
「まさかテロリスト達にやられちまったのか?」
「それにしても風が強いな・・・」
「見ろ!誰か出てきた!」
1人の男が指さした先にいたのは、エルザだった。
「き、君!さっき強引に中に入った人だね。中の様子はどうなんだね」
その質問には答えず、エルザは駅員から拡声器を奪い取った。
「命が惜しい者は今すぐこの場を離れろ!駅は邪悪な魔導士どもに占拠されている!そしてその魔導士はここにいる人間全てを殺すだけの魔法を放とうとしている!出来るだけ遠くに避難するんだ!」
エルザが叫んだ直後、野次馬は一気に静まり返る。
だがしばらくして、その恐怖から逃げ出そうとすぐさま駆け出して行った。
「き、君!なぜそんなパニックになるような事を!」
「人が大勢死ぬよりはマシだろう。それに今私が言った事は本当の事だ。もちろん私達は全力でそれを阻止するつもりだが、万が一という可能性もある。君達も避難した方がいい」
エルザの言葉を聞いて、駅員たちも慌てて逃げていく。
走り去っていく人達を見てエルザが振り返り・・・目を見開いた。
「こ、これは!?」
一方その頃、放送室。
ここではグレイとルーがレイユールと対峙していた。
「計画の邪魔をする奴は全て殺す」
「計画もクソもねぇだろ」
「呪歌を放送したいならココからしかできないし、そもそもスピーカーが壊れてる以上放送は出来ない」
「その呪歌を持ったエリゴールがここに居ねぇんじゃ、何のために駅を占拠したのかわかんねぇぞ」
レイユールは地面に足をつくなり、攻撃を仕掛ける。
「はァ!」
「おっと」
「わっ!」
右手の黒い紐がグレイとルーの頭上を掠める。
その攻撃により、放送機器が破壊された。
頭上を掠めた紐がかくんと向きを変え、2人に向か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ