第四十一話 パジャマパーティーその五
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「顔立ちも童顔で」
「黒髪はおかっぱで」
「可愛いから」
「胸も結構あるし」
このこともポイントだった。
「だったらなのね」
「やっぱりおられるでしょ」
それなら、というのだ。
「普通に」
「あれだけ可愛いとね」
「彼氏もなのね」
「だろうな、あの先輩酒癖悪いけれどな」
それでもだとだ、美優も言う。
「性格悪い人じゃないしな」
「そうよね、じゃあやっぱり」
「彼氏は」
「いると思った方がいいだろ」
こう四人に言う美優だった。
「経験ある感じだったしな、合宿の時も」
「確かに。お話聞いてたら」
「高見先輩にしても」
「高見先輩もだろ」
美優はこの先輩の名前が出たところでその先輩の名前も入れた。
「あの人も綺麗だしな」
「宇野先輩は可愛くて高見先輩は綺麗で」
「あの人も彼氏いても不思議じゃないのね」
「そうなるわよね」
「けれどね、お二人共ね」
景子は女の子座りで缶のモスコミュールを飲みながら言った。
「お酒飲まれるとね」
「すぐ乱れるからね」
「胸とか脚とか」
これも合宿の時に見たものだ、浴衣が露わになった姿を。
「はしたなくなって」
「見ている方が目のやり場に困って」
「困ったよね、あの時は」
「言ってなおしてもらったけれど」
「あれはな」
こう五人で話すのだった、そしてその中で。
里香は自分の水色のパジャマを見てそれでこう言った。
「ねえ、パジャマだとね」
「これだと?」
「どうかっていうの?」
「ええ、浴衣だと着崩れるけれど」
そして胸や脚が見えてしまう、だがパジャマならというのだ。
「これだとどんなに乱れてもそのままじゃない」
「胸も脚も見えないわね、確かに」
その通りだとだ、琴乃も里香に答える。
「それに下着も」
「でしょ?だから私としてはね」
「パジャマの方がいいのね」
「それかジャージか」
里香はこちらも出した。
「そういうのがいいわよね」
「下着は嫌よね」
彩夏は顔を曇らせて下着だけで寝ることには拒否反応を見せて述べた。
「やっぱり」
「若しな、何かあったらな」
美優も彩夏に応えて言う。
「地震とか火事で外に出てさ」
「下着だとあれよね」
「ああ、恥ずかしいからな」
だからだった、下着はだ。
「それ考えたらパジャマかジャージだろ」
「普通におトイレとかお水飲みにベッドから出るしね」
琴乃はそうしたケースではなく他の場合についても述べた。
「その場合も下着だとね」
「家族に見られたら恥ずかしいだろ」
「今もね」
琴乃はパジャマパーティーをしている今のことについても言った、言いながらチョコパイを手にして食べている。
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