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万華鏡
第四十一話 パジャマパーティーその四

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「嫌だよな」
「ブルマって素足よね」
「完全にな」
「しかも露出が下着並よね」
「ああ、冗談抜きでな」
「そんなの絶対に嫌よ」
 琴乃は身体の泡をシャワーで洗い落としながら答えた。
「絶対にね」
「だよな、やっぱり」
「半ズボンやスパッツでもね」
 そうしたものでもだというのだ。
「凄く恥ずかしいし危ないのに」
「じゃあ夏でもジャージにする?」
 景子は半ズボンにも抵抗を述べる琴乃にこう提案した。
「そうする?」
「うん、実は最近そうしてるの」
 既に、だというのだ。
「中学までは夏は絶対に半ズボンって決められてたからはいてたけれど」
「高校に入ってからはなのね」
「部活の時は最初からそうしてるから」
 ジャージにしているというのだ。
「もうね」
「そういえばそうね」
「色はどうでもいいから」
 それはいいというのだ。
「黄色が好きだけれど」
「半ズボンをはく位なら、なのね」
「そう、いいから」
 琴乃は泡を落としつつ景子に答える。
「危ないからね」
「まあな、まだ蚊いるしな」
 美優は湯舟の中で腕を組んだまま琴乃に答えた。
「用心しても悪いことはないな」
「そういうことなの」
「じゃあさ」
 ここまで話してだ、そしてだった。
 琴乃が泡を完全に落としたのを見てからだ、美優は彼女に言った。
「じゃあさ」
「身体洗うの交代ね」
「あたしもう身体は洗ったからさ」
「髪の毛ね」
「今度はさ」
 それを洗うというのだ。
「シャンプーとリンスでな」
「コンディショナーも忘れないわよね」
「髪の毛も大事だしさ」
「何なら洗うけれど」
「それ位自分でやるよ」
 琴乃に笑って返す、そうしたやり取りをしつつだった。
 五人はまずは風呂で身体を清めそれからだった。 
 リビングにそれぞれのパジャマ姿で戻ってそうしてだった、
 乾杯の後でどんどん飲んで食べていく、その中で。
 里香は胡桃を食べカルピスチューハイを飲みつつ四人にあの先輩のことを話したのだった。
「ねえ、宇野先輩ってね」
「宇野先輩がどうかしたの?」
「何かあったの?」
「彼氏おられるのかしら」
 先輩のこのことだった、今話すのは。
「どうなのかしら」
「おられるんじゃないの?」
 景子はライムチューハイを飲んでいる。
「やっぱりね」
「そうなのね」
「だって先輩可愛いから」
 景子は先輩のルックスから話した。
「だからね」
「そうよね、宇野先輩可愛いから」
「小柄で垂れ目でね」 
 宇野先輩のチャームポイントも挙げられていく。
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