第五章 StrikerS編
第百四十二話 『嵐の前の日常風景(裏)』
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
洗浄にいかないか?」
「………はい。お供します、チンク姉様」
それで私とチンク姉様は温水洗浄施設に向かいました。
途中で妹のディードとも合流して洗浄施設に到着します。
そこにはすでに先客がいたようです。
なにやらノーヴェとウェンディが喧嘩をしているようですね。
「相変わらず騒がしいようだな」
「………そうですね、チンク姉様」
「チンク姉にトレディ姉…だってこのウェンディが…」
「おつかれーっス♪ チンク姉、トレディ姉」
ウェンディはまるで懲りていないような感じでした。
「妹を捕まえてバカなどと言うな。お前も姉なんだぞ?」
「うん…」
ノーヴェはチンク姉様に窘められているようです。
ですので私もウェンディに向かっていき、
「………ウェンディ、あまり姉妹達を怒らせることは推奨しません。不和が生まれたらいけませんから…」
「了解っス、トレディ姉。
ところでオットーは入らねーんスか〜?」
…あまり叱っても効果はないようですね。
まいったことです。
ウェンディに話を振られたオットーも、
「僕は後で…集団洗浄は苦手です」
「そうなの…?」
「ちゃんと洗浄しないとばっちくなるぞー?」
ディエチとセインがそう言ってオットーの事を心配していましたが、そこにディードが話に割り込んできました。
「すみません姉様がた。オットーの機体は私がちゃんと洗浄していますから」
「そーいやそーか」
ディードの物言いにセインも納得していました。
「一人ではきれいにしきれん部位もあるしな。協力しあわねばな」
そう言うチンク姉様はノーヴェにシャンプーハットをかぶせられていました。
…身長も相まって可愛らしいです、チンク姉様。
だけどそこでオットーの性別についての話になりました。
………そういえば私も知りませんね。
クアットロ姉様も教えてくれませんし…。
今度ハッキングして洗浄の光景を覗いてみましょうか…?
…ちなみにどちらかだったのかは私の心の内にとどめておきます。
それはともかくそれでやはり感情の変動が激しいノーヴェは恥ずかしがっていました。
私も、こういう感情が表に出せれば良いのですが、残念です…。
それはともかく今日という一日をまたデータに残すとしましょう。
成長日記…?
いえ、これは姉妹の観察記録です。
そういえば、あのドクターとよく密会をしている名も明かさない魔術師の人物ですが…。
彼はなにやら数枚のカードをいじっていましたがあれはなんなのでしょうか…?
それだけが私の脳裏に謎を残しています。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ