暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
35話:動き出す運命の歯車
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と?」
「オハナシ、スル?」

俺の横から来る視線と共に放たれた言葉は三者三様、ならぬ四者四様。てか最後、抑えて抑えて。病院ではオハナシは止めような。
最初は俺とはやての関係の説明から始まり、結局のところはなのはに怒られた。でも、今度おいしいもん作る事を約束すると少し機嫌がよくなったようだった。

で、それが終わったら俺を覗いた五人は色々話し始め、俺は蚊帳の外。居心地が少し悪いので、一旦病室を出る事に。
そして一回外の空気でも吸おうと思い、外に出ようと一階のロビーに降りたとき。

「―――シャマルさん?」
「ひゃっ!?」

そこには病院の先生らしき人と一緒にいるはやての家族、シャマルさんがいた。思わず声をかけてしまい、シャマルさんも急なことで驚いた様子だった。

「すいません、急に声かけたりして」
「い、いえ!」
「はやてちゃんのお友達?」
「あ、初めまして、門寺士です」
「初めまして、石田幸恵です」

おそらくはやての主治医の人と軽めに挨拶を交わす。
その後、石田さんやシャマルさんと少し話した後、病室に戻った。


















んで、今はと言うと……

『と、言う事だ』
「色々わかるもんなんだな〜」

クロノ送られた資料を見ながら、クロノとモニター通信を行っている。資料はユーノが現在進行形で調べている、闇の書についてのものだ。

「闇の書―――本当の名前は“夜天の魔導書”。本来の目的が世界中の魔法の研究の為。完全に封印することはほぼ不可能で……蒐集しないと持ち主の体を蝕み、完成しても最終的には死に至る、か……」
『羅列するとそんなところだな』

ここまでの事をふまえて、はやてが主と考えるなら、はやての足の麻痺は闇の書が原因ということがわかる。

『で、どう思う?』
「どう思う、とは?」
『彼等の行動について、だ』

難しい顔をしながら問いかけてくるクロノ。俺も顎に手を当てて、思考を巡らせる。

「…微妙だな。はっきり言ったら、判断するには情報が少ないな」
『確かに、そうだな…』

今のままの情報だと、確かに判断は難しい。
だが、はやての事やその家族の事をふまえると、色々と見えてくるものがある。

おそらく、ヴォルケンリッターの四人は闇の書の主の結末については知らない、もしくは覚えていないのだろう。彼等の目的がはやての足を治す事だとすると、そうでないとおかしい。
だとするならば、止めるのが難しい。状況はフェイトの時と似通っている。相手の思いが強すぎて、周りの声が聞こえにくくなる。
だが今の状態では、はやてを救う手だてがないのも事実。

『…それと、もう一つ』
「?まだあるのか?」
『あぁ』

クロ
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