暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
35話:動き出す運命の歯車
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その前にも、管理局に捕まりかけたシャマルを助けたのも、奴だ。

「完成した闇の書を利用しようとしているのかもしれないな…」
「ありえねぇ!だって、完成した闇の署を奪ったって、マスター以外に使えないじゃん!」

床に座っていたザフィーラの言葉に、側にいたヴィータが立ち上がりながら叫んだ。

「完成した時点で、主は絶対的な力を得る。脅迫や洗脳に、効果がある筈もないしな」
「まぁ、家の周りには厳重なセキュリティを張ってるし、万が一にもはやてちゃんに危害が及ぶことは、ないと思うけど…」
「念のためだ、シャマルはなるべく主の側を離れん方がいいな」

ザフィーラの言葉に、シャマルは首を縦に振る。

「ねぇ…闇の書を完成させてさ、はやてが本当のマスターになってさ…それではやては幸せになれるんだよね…」
「なんだ、いきなり?」
「闇の書の主は大いなる力を得る、守護者である私達が、それを誰より知っている筈でしょ?」
「そうなんだよ、そうなんだけどさ…私はなんか、なんか大事なことを忘れているような気がするんだ…」

ヴィータの言葉に、シャマルとザフィーラは小さなうなり声を上げる。だが、シグナムだけ、まだ前日の…ディケイドからかけられた言葉を思い出していた。

(ディケイド…お前は一体何者なんだ?)

あのとき…転移する直前、聞こえるか聞こえないかの瀬戸際で言い放った言葉は、しっかりとシグナムの耳に届いていた。

『家族を大切にしろよ』

(奴は…主と私達の事を知っているのか?だとしたら奴は一体…)

その瞬間、八神家に大きな音が響き渡る。
音の出所はシグナム達の主―――はやてが眠る寝室。そしてここにはこの家に住む五人の内四人がいる。よってその音を出した原因は……

「はやて!」
「はやてちゃん!」

すぐにシグナム達は動き、寝室の扉を開く。そこには床に倒れ、苦しそうに胸を抑えるはやての姿があった。


















彼等との接触の二日後。昨日休んでいたフェイトも体調に問題がないとの事で、学校に登校した。
学校ではすずか経由ではやてが入院した事を三人が知らされ、見舞いに行こうという話があって、俺も連行されている訳で。

病院にやってきて、はやての病室へ。ノックも忘れずに。マナーは大事だ。

「は〜い!どうぞ〜!」

その言葉を聞いて、俺達五人は扉を開ける。

「「「「こんにちは〜!」」」」
「こんにちは、いらっしゃい!」
「よ、久しぶり…とも言えないか」
「ふふ、確かになぁ」

…なにその目線は?

「なんで士君ははやてちゃんとそんなに仲が良さそうなの?」
「挨拶ぐらいちゃんとしなさいよ」
「久しぶりじゃないってどういうこ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ