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魔法少女リリカルなのはLOST LIGHT 〜蘇りし闇の巨人〜
第一話「闇を継ぐもの」
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ドデバイス、グラーフアイゼンから排出され、通常時の数十倍の大きさまで巨大化した鎚部を振り上げ、ゴルザの頭部目掛け急降下する。
「轟天爆砕!ギガント・シュラーク!!」
膨大な質量と魔力の込められた、強力無比な一撃をゴルザの頭部に叩きつける。
グウウオオオオ!?
脳天を襲う鈍痛のあまり、たまらず苦悶の咆哮を上げるゴルザ。
いくら強靭な体を持つゴルザでもヴィータのギガントクラスの一撃は効果があったようだ。
だがそれも長く続かず、回復したゴルザは進撃を再開し、今度は自身の行動の妨害をする彼女達に向け、超音波光線を乱れ撃ち始めるが、その程度の攻撃に当たる程、彼女達の実力は低くはなく、難なく超音波光線を躱す。
もちろんこれはなのは達の作戦通りであり、空を飛ぶ彼女達にゴルザの注意が向けば地上に対しての被害は少なくとも少なくなるはずだ。
「アークセイバー!!」
ゴルザの後方から金色のブーメランのような刃がゴルザの背部に直撃し、なのは達に攻撃をしていたゴルザの注意は後ろへと移る。
そして攻撃を行ったものへ今度は超音波光線を放つが、それらは今まで同様にあっさり躱され、当たることはない。
それもそのはず。
今ゴルザの攻撃をなのは達よりも素早く動いて躱し続ける長い金髪の女性は、六課随一の機動力を持つライトニング分隊隊長フェイト・T・ハラオウンだ。ゴルザの単調な攻撃などかすりもしないのは当然の事。
「このままコイツを抑えて、シャマルとキャロの転送魔法で無人地帯に飛ばせれば全てに方がつく!キャロ、シャマル、準備はどう?」
『もう少しです!』
『これだけの大きさの生物を飛ばすには、魔力が多く必要なの!もう少し待って!』
なのは達が実行しようとしている作戦はこうだ。
ゴルザの注意をなのは達隊長陣が引き付けている間に、作戦ポイントから少し離れた地点で、転送魔法の準備を進めるシャマルとキャロ、2人をサポートするスバル、ティアナ、エリオの3人に、準備が出来次第、ゴルザに転送魔法を行使し、アルカンシェルと呼ばれる大型艦船用の強力無比な魔導砲搭載の次元航行艦が待機する無人地帯にゴルザを飛ばし、とどめを刺すという作戦だ。
もちろんこれは、ゴルザの猛攻を対処できるだけの実力者でなければ、囮役は務まらない。
そういった事から古代遺失物選任の六課かが前線に借り出されわけだ。
まぁ、管理局地上本部の内部未だ、JS事件の被害から復旧していたなことから、どのみち防衛に出撃しなくてはならなくなったはずだ。
だがそんな理由とは関係なくなのは達はこの戦線に参加したはずだ。
自分達が数ヶ月前に守り抜いた世界を壊そうとする存在に、ただ黙って見物することなんてでできはしない。
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