魔法先生ネギま!
番外編020話 その頃のホワイトスター1
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膿を掃除してしまおうという事で行われたのが今回のブルーコスモスの一掃であり、同時にそのブルーコスモスの支持母体でもあるロゴスに対して首輪を嵌める事だった。
実際に捕らえたのはブルーコスモスの新代表であるジブリールのみだが、戦勝国としての強権を振るい量産型Wをロゴスに所属している組織の社長や会長、CEOといった存在の側へと送りつけてある。
表向きは経済に関しての連絡をスムーズにする為だが、実際は監視以外の何ものでもない。
当然、ロゴスのメンバーとしても面白くはないし行動に掣肘を掛けられているのだが、だからと言ってオーブやシャドウミラーを相手にしては勝ち目が無い為に現在はその殆どが大人しくしている。
中には先走って量産型Wを不幸な事故として片付けようとした者もいたのだが、何しろ派遣されているのはただの人ではない。レモンによって作り出された人造人間、量産型Wなのだ。そして今の量産型Wはホワイトスターの技術やインスペクターの技術を貪欲に吸収してその能力は非常に高くなっている。そう、少なくてもこのSEED世界の者の大半にとっては手が出せない程に。
そしてその先走った者は他のロゴスメンバーに対する見せしめとして社会的、そして物理的にも抹殺された。
それを実際に自分達の眼で見ていたのだから他のロゴスメンバーが迂闊に動ける筈も無く、量産型Wの監視下に置かれる事になってしまったのだ。
尚、シャドウミラーの同盟国でもあるオーブ。そのオーブの五大氏族に数えられるセイラン家はさらに過酷なことになっていた。何しろ、あのテロを引き起こしたブルーコスモスを手引きしたのがセイラン家だという証拠が出て来た為、オーブとしてもシャドウミラーと敵対しない為に厳しい処分をする必要があったのだ。
その結果、セイラン一族はその財の全てを謝罪金としてシャドウミラーに押さえられ、ウナトやセイランといったセイラン一族はオーブの近海にある小島で生涯軟禁されるという結末になった。
(……軟禁、ね。幾ら5大氏族で知己があるとは言っても、ウズミの彼等に対する処分は……いえ、今更言ってもしょうが……)
「痛っ!」
考え事をしている途中、何か……そう、ナニカが頭の中でズグンッと脈動したような気がしたのだ。
「レモン? どうかしたのか?」
思わず頭を押さえたレモンへと、コーネリアが心配そうに尋ねる。
「いえ、ちょっと頭痛が……寝不足かしらね?」
「おいおい。アクセルがいない以上は、今のシャドウミラーの実質的な指揮官はお前なんだぞ? 健康には気を使ってくれ」
「ふふっ、そうね。そうさせてもらうわ」
コーネリアへとそう返したその瞬間、運命が動いた。
レモンの近くにあった通信モニタが起動したのだ。
「レモン、コーネリア、マーカーの反応を
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