魔法先生ネギま!
0398話
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グリの横をすり抜けてこちらへと向かってくる精霊数十匹が目に入ってきた。
「……生命ノ宴っ!」
倒れこんだままの俺から、こちらもまた数十匹の鳥や蝙蝠とあるいは虫といった炎獣を形成して精霊を迎え討たせる。
「アクセル君!? あぁ、これはどうしたら……千鶴さん、駄目ですの?」
「……ごめんなさい。橙の領域を使っても回復する様子がないのよ」
「それではっ!? ……いえ、すいません。千鶴さんを責めるべき事じゃないですわね」
「アクセルさん……ええいっ、精霊共よ。私達の邪魔をすると言うのなら容赦はしません!」
「アクセル君!? ちょっ、これどうしたら……」
そんな従者達の声を聞きつつ、何とか上半身を起こす。
その途端、再びズグンッという脈動が体内で起こるが今はそれに構っていられる場合じゃない。この精霊の群れを何とかして飛行魚から引き離すなりあるいは消滅させるなりしなければならない。
「俺の事は取りあえず置いといて……今はあの精霊共が……先だっ!」
その叫びと同時に、炎獣を潜り抜けて俺へと接近してきた風の精霊の方へと顔を向け喉に魔力を溜めて吐き出す。
「ガッ!」
ヘルマンの使っていた永久石化光線。ただし、今回は魔力の溜めが十分ではなかったので、その射程距離は短く俺へと迫ってきていた風の精霊とその背後にいた水の精霊数匹を石化させるにとどまる。
「……」
そして風の精霊は無言のまま石化して甲板へとその身を落とし、水の精霊は同様に石化したまま地上へと落下していった。
「ちょっ、アクセル君。余り無理しないで!」
美砂がそう言いながら俺の背を支える。
そうしてようやく安定した姿勢で周囲を見ると、そこには既に飛行魚を覆い隠すかのように精霊が群がってきていた。その後方ではグリも必死になって風の障壁を纏いながら精霊に突撃したりカマイタチブレスを放ってはいるのだが、それでも暴走する精霊の数は減っているようには見えない。
いや。実際にはかなりの数が減ってはいるのだろうが、精霊の数が膨大な為に傍目からは減っているかどうかが分からないのだ。
「ええいっ、しつこいですわね!」
あやかの鮮血の鞭が、飛行魚に……否、甲板にいる俺へと迫ってくる雷の精霊を打ち砕き。
「敵の先頭にいる風の精霊を中心に半径5mに領域を指定。黄の石よ、その力を示せ」
あやかの鮮血の鞭で対処仕切れない為にすり抜けてきた風の精霊を中心に千鶴が魔力を吸収する領域を使用して精霊を纏めて消滅させ。
「アクセル君をやらせはしないっ!」
円が空中で縦横無尽に炎舞とでも呼ぶのに相応しい動きで炎のラインを幾重にも築き。
「アクセルさんは絶対に守り抜きます!」
茶々丸が魔力の籠もった銃弾を
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