魔法先生ネギま!
0398話
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の目論見通りに殆ど全ての精霊が俺の後を追いかけてくる。
中にはどういう変化があったのか、俺ではなく飛行魚へと向かっている精霊もいるが、9割以上は俺の後を追いかけ……
「くたばれ!」
地面に近い位置を飛び、その後を追いかけてくる精霊達。だが、地上近くという事は上空とは違い、地面へと影が出来る。そして影があれば俺の側頭部から伸びている角でそれを操る事も十分可能なのだ。
俺の叫びと共に、2本の角の力で影へと干渉。飛行魚が飛んでいたのはどこかの山だったらしく現在の俺はそんな森の中をまるで木を縫うようにして飛んでいる。そんな俺を追いかけてきた精霊達は、その木々から伸び上がった影がまるで網のように展開して群れの先頭部分にいる精霊達を纏めて包み込む。
「潰れて弾けろ!」
その言葉と同時に、影が中に包まれている精霊ごと瞬時に圧縮され、100匹近い精霊が拳大になるまで小さく纏められる。
しかし……
「ちぃっ、諦めるって事を知らない奴等だな。俺の何にそんなに……っ!?」
ズグンッ!
その瞬間、再び俺の中でナニカが脈動する。
空中でバランスを崩しかけたが、咄嗟に虚空瞬動を発動。そのまま森の上へと脱出する。
馬鹿な。今まで闇の魔法を使い終わってからの脈動はあったが、術式兵装をしている途中でなんて事は無かった筈だ。
くそっ、もしかして本格的にやばいのか?
そんな風に小さく舌打ちした時だった、その声が聞こえてきたのは。
「アイヤー、炎の化け物アルか?」
懐かしいその声。それは、バトルジャンキー染みたバカレンジャー所属のバカイエローにしてネギの武術の師匠。即ち。
「古菲!?」
思わず漏れたその声に、岩山とも表現出来る存在の上でこちらの様子を窺っていた古菲が驚愕の表情で俺を見る。
「私を知ってるアルか? いや、その5本の角と羽は……」
何やら呟いているが、既に後ろからは大量の精霊が迫ってきている。このままここに古菲を置いておく訳にもいかずにその横をすり抜け様に身柄を掻っ攫う。
「ちょっ、こら。何をするアルか。人掠いは重罪アルよ!」
ジタバタと暴れつつ、何やら構えを取りつつ俺へと狙いを定め……
「後ろを見て現状を認識しろ、バカイエロー!」
「なっ。何でその名前を……って、後ろアルか?」
ひょい、とばかりに空を飛んでいる俺の後ろへと振り返る。
そこにいたのは、火、水、風、土、光、闇、雷等、他にも見た事もないような種類の精霊も多数。それが群れをなして俺を追いかけてきているのだ。
「な、なななななな、何アルか、アレ。キモいアルよ!」
「あのまま岩山の上にいたら、お前もあいつらに襲われていただろうよ」
正確には襲うんじゃなくて俺を追
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