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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第150話】
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ぶつけてきた。
「……悪いが、もう機能停止寸前だ。ここまでしたらもう良いだろ?――俺は、操縦者も福音も助けたいだけだ」
「福音も助けたい?――ははっ、有坂――何の冗談を言っている?操縦者を助けるならいざ知らず、【福音も助けたい】とは――まるで馬鹿丸出しだな。福音にも意識があるというのか?」
「あぁ、あるさ」
迷いの無いその言葉に、篠ノ之は驚き、その目を見開くが――。
「ふっ、何を馬鹿な事を――確かにISには意識に似た物があるとは授業で習いはしたが……。まさか本気で信じるとは……」
「……さっきまでの俺なら同じ様に嘲笑していただろうな。――だが、今は違う。――一夏、お前だって第二形態移行したんだ。俺の言ってる事わかるだろ?」
言うや、一夏は首を横に振る。
「いや、俺にもヒルトが何を言ってるのかさっぱりだ」
「え?だってお前第二形態移行したならコアと――」
俺の言葉を遮るように、ムラクモの声が俺に語りかけてきた。
『ヒルト、織斑一夏は多分表面上でしか果たせてないよ。――白ちゃんも心を許してない訳じゃ無いようだけど、ヒルトには【有って】織斑一夏には何かが【無い】のかもしれない』
『何かが……?――ならこんな事を突然言い出した俺の頭がおかしいと思われても仕方ない事だな』
『残念だけどね』
そう言って言葉が途切れた――福音を見ると、装甲から紫電が発生し、思うように動けないように感じた。
「……何にしても、倒したいのなら俺が失敗した時か、今【俺を倒して進む】かだ」
「……なら、悪いが有坂。お前を――」
篠ノ之がそう言い、刃を振るおうと構えるがそれよりも早く瞬時加速で接近――ピタリと篠ノ之も一夏も動きが止まった。
「……悪いが、嫁のやろうとしてる事の邪魔をさせるわけにはいかない」
「クッ…ボーデヴィッヒ――仲間の私に何を――」
「私を仲間だと言うのなら、貴様はその刃で誰を斬ろうとしていたのだ?」
「…………ッ」
そのラウラの正論に、篠ノ之も何も言えなくなった。
「ヒルト、今のうちだ。私が二人を抑えてる間にヒルトが福音にやろうとしていたことを」
「……悪いなラウラ。流石は俺の夫だな」
「……っ!?な、何を言っているのだ……馬鹿者……」
いきなりの言葉に面を食らったのか、ラウラは顔を真っ赤に染め上げた。
「……福音、悪かったな。こんな方法でしか止められなくて」
そう言い、動きの鈍くなった福音へと俺は近づいていった――。
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