第20話 「麻薬撲滅宣言」
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らされた情報では、イゼルローンを攻めるという話もあったそうです。
話、潰れたようですけど。
ブラウンシュヴァイク公がこの忙しいのに、来るな。と吐き捨てておられました。
「まったく連中の選挙とやらも迷惑なものだ」
リッテンハイム候も眉を顰めています。
「捕虜交換が潰れても良いというのか? 連中はっ」
「圧力を掛けてるつもりなんだろうが、うっとうしい」
最近、このお二方も口が悪くなってきました。
皇太子殿下に関わると、みんな口が悪くなってしまうようです。
■宰相府 ルードヴィヒ・フォン・ゴールデンバウム■
あ〜忙しい。
あれもこれもと飯食ってる暇もねえよ。
いまだかつて帝国宰相で、机に向かってパンを齧りながら、仕事してる奴って俺ぐらいじゃね?
「おい。この水、運ぶ奴の書類はまだか?」
氷の惑星から、水運んで砂漠を緑化しようというやつだ。
それと、貴族連中の持ってるザ○を戦わすって博打の許可証申請。
「博打と宝くじは胴元が儲かるようになってんだ。帝国主宰でやるぞ」
「場所はどこで?」
「グループごとに各辺境でだ。トーナメント方式だからな。Aブロック、Bブロックって具合にする。辺境貴族に通達しとけ。観光客を引き寄せるいい機会だとな」
「出場資格はどうしますか?」
「平民、貴族問わずに、出ていい。いや、二十才以下の者限定と以上の者の二つ作る。アマチュアとプロってやつだな。プロ部門は、現役の軍人もでていい。ガキは各学校の代表を選ばせて、帝国全土最強を決めさせる。こういうのはガキの方が盛り上がる」
高校野球みたいなの作りたいんだけどな。
なんで野球が無くなったんだ? それにフライング・ボールって本当に人気あんのか?
俺、見たことねえぞ。やってるやつも知らねえし。
原作でもユリアンぐらいじゃね? 他にいたっけ? ああ、ポプランがいたか、同盟だけだな。帝国でも人気ってあったが……誇大広告だ。JAROに訴えんぞ。ああ、ないか。
「それと辺境同士を結ぶ、輸送航路は?」
「ああ、それもあったな。辺境だけじゃ輸送艦も大して維持できんからな。軍から払い下げる訳にもいかねえし……。特産物があれば、いいんだが。かといって今のままじゃ、農産物も売れない。売っても輸送費のほうが高くつく。儲けがない状態だ」
「どうしましょう?」
「う〜んう〜ん。あ、イゼルローンに向けて輸送させろ。イゼルローンは五百万人所帯だ。軍の輸送艦もある。輸送費が大して掛からん。なにせ軍相手だからな。当分はそれでしのいで貰おう。はやく特産物を作れって、言っとけ。なんならオーディンから、学者を派遣してやる」
だいたい辺境の星系だけでも2千以上あるんだ。
今まで何してやがった。
何も
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