暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
時宮遭遇
Trick49_だから俺は悪くない
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と呼ばれている人物とは到底思えない程に
冷静さが欠けているぜ。

無関係で傀儡にされた相手に、どれほど手加減をして苦戦するか見たかったのに
容赦なく攻撃するとは予想外だ。

むしろ彼女が襲われた後に到着した事で、八つ当たりに近い攻撃をしているように
見える。この体が時宮ではなくただの傀儡であると気付いてなお攻撃してきたよね。

それほど彼女の事が大事かい?』

関節がまともに機能せず、フラフラになりながらの男は、美雪を襲った時宮ではなかった。

先程、信乃が攻撃した4人のスキルアウトと同じ傀儡。
声は胸ポケットに入っている携帯電話のスピーカーから聞こえた。

「美雪に手を出したのは、てめぇか?

時宮(ときのみや) 時針(じしん)」

『その通り。どうしても君と話がしたくて傀儡をここに1体残していたよ。

あと、実力が見たくてもう一体を用意した』

「ッ!?」

気配は上からだった。

時宮と信乃の間に降り立つ男。
5階以上の高さから降りてきたはずだが、その着地の音はカチャっと軽いものだった。

そう、聞き慣れた音だった。
男の足にはローラーブレードが

否、A・Tが装着されていた。

「懲りもせず傀儡にA・Tをつけさせたのか?

 そいつと同じ奴ならさっき倒した。結果は同じだ」

体勢を低く、速効で動く。


炎の道(フレイム・ロード)
  Trick - AFTER BURNER -


A・T最速級の技で動く。そして繋げる技も同じく最速。

「その命の時を止める」


炎の道(フレイム・ロード)
  Trick - Quick-Acting Aeon Clock -


1秒の間に出されるのは数十発の掌底。

“時”が発動され一方的に男は倒されるはずだった。

「え?」

手ごたえはあった。だが人間の体を攻撃した感触と同じではない。

目の前の男を見れば、片手を突き出すポーズをとっていた。

(なっ!?

 奴の前に・・・・・俺の“時”を阻む空気の壁が!?)



  Trick - The Wind Wall of Refusal -



自分が使った事のある翼の道(ウィング・ロード)の防御ではない。
翼の道では出せない、格段と固く、一発の攻撃すらも通さない空気の壁。

「嘘だろ・・・なんで・・・」

その漏れた言葉は、攻撃が通じなかった事の驚きではなく
防御に使った(トリック)に対してだ。

間違いない。目の前にいるのは、A・Tを装着しただけの傀儡ではない。


A・T使い(ライダー)


信乃と同じ土俵の存在。

少し考えれば分
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