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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
時宮遭遇
Trick49_だから俺は悪くない
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瞬時に容赦なく掌底と拳を叩き込み、地上の3人の動きを封じた。

残りは1人。だが地上にはいなかった。

ローラーを回転させ、壁登りで信乃の上を取っていた。


紛れもない A・Tの動きを使って



小烏丸以外にA・Tを使っている人間がいる。

それは驚くべき事態だが、予想できない事態ではなかった。

「その程度か」

冷たい一言が男へ向ける最後の言葉。


炎の道(フレイム・ロード)
  Trick - Spining Wallride Fire Point Junp -

   +

轢藍の道(オーヴァ・ロード)
  Trick - Iron Hammer -



炎の移動と轟の攻撃。
一瞬で通り過ぎ、頭上からの蹴り落としで沈める。
ハラザキ側で開発されたA・Tと初めての対戦は瞬殺で終わった。

その事実に考え耽ることなく、信乃が考えているのは美雪の事だけ
更に速度を上げて進む。

そして次の角を曲がると1人の男が待っていた。

『やぁ、初めましてと言うべきかな。

弐栞(にしおり) 信乃くん』

「どけ」


炎の道(フレイム・ロード)
  Trick - Rondo At The Fire -


話を聞かず躊躇なく攻撃する。
≪時の番人≫と呼ばれた男が使っていた48ある必殺技の一つ。
高速移動で多角度から同時と変わらないタイミングで攻撃を行う(トリック)

刹那の時間で男は空中を舞い、両腕両足の関節が変な方向へとながらグシャリと地面に落ちた。

「美雪! おい! 大丈夫か!?」

「ッ! −−−−−−!!!」

信乃が目の前に立つが、どこを向いて良いのか分からない様子で顔を左右へと彷徨わせるように動かす。
それだけで勘の良い信乃には何があったのか解った。

「・・まさか・・・」

『ご明察。彼女は今、見る事も話す事ができない。

そんな彼女は放っておいて。改めて初めましてだね。

弐栞信乃くん』

声は立ち上がる男から聞こえた。

だが顎の関節も外してあるから話す事も出来ない筈。それ以前に両足の股関節、膝、足首に至るまで徹底的に攻撃したはずだが立ち上がっていた。

「・・・・美雪に何やった?」

『ふふふふ、私に聞くことはそれかね?

≪A・Tどうやって作った?≫
≪何故、自分の君の本名を知っている?≫
≪攻撃したのになぜ立ち上がれる?≫
≪どうしてハラザキと手を組んでいる?≫
とか、他に色々聞くべきことはあるじゃないのかい?』

「答えろ。美雪に何をした!!?」

『落ち着けよ、クールになれよ。

それが人類最速の請負人
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