第三章
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」
「そうです。それではですね」
「うむ。何が所望じゃ?」
「松脂を下さい」
それだというのである。
「それとエメラルドの粉を」
「あとは何が欲しいのじゃ?」
「それと千年ナメクジの分身から採った粉と蝮の皮、蝦蟇の油を煮詰めたものを」
「わかった。ではほれ」
そういったものを自分の横から取り出してみせて彼の前に並べてみせる。見ればどれもかなり異様な代物ばかりであった。まさに普通のものは一つもない。
「持って行け。安くしておくぞ」
「はい、それでは」
金色のキャッシュカードを出してそれで支払う。そのうえで一連の異様なものを取り出した世界のカードに収めて店を後にする。その時も微笑んでいる速水だった。
占術師速水丈太郎 夜の探し物 完
2009・11・4
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