38限目 奇蹟
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てるようなものだろう
「ふざけるなよ!姫路さんと美波はまだ生きているんだ」
「よく考えたまえ!今の状況を!」
高城のいう通り次の爆発までもうない。それに最初の爆発で姫路のいる棟全体に火の手が上がっていた。確かに姫路と美波をこれから助けにいくとしても成功率は少ない。
「もし、これで助かったらまさに『奇蹟』だろうが生憎私はそういう非現実的な事は信じないでタイプでね。だから、姫路と島田さんは諦めたまえ吉井君」
「ふざけんじゃねぇ!お前姫路さんの彼氏だろ!今あんな状況に居るのに姫路さんは助けが来るのを信じて待っているのにお前が見捨ててどうすんだ!!」
大切な人が今にも死にそうなのに死なせろと言う高城に明久は激怒した。
だが状況は悪くなる一方だ。なんと2個目の爆弾が爆発してしまった。それは姫路さんの居る棟の最上階。もはやいつ崩れ落ちるかは時間の問題だった
「ほら、見たまえ。もう今さら行ったところで助からん。『奇蹟』何てこの世には存在しないのだよ。この世は全て必然で成り立って居るのだから」
「グタグタうるせぇ。必然がどうだとか関係ないよ。例え可能性が1%もなくても諦めないで限界まで頑張ってなんとかなるって信じて初めて『奇蹟』は起こるんだ。あんたがどれだけ『奇蹟』を否定しようがこの世に『奇蹟』はあるんだ。もう助からないだ?彼氏のくせに彼女を助けようもしないやつに『奇蹟』何て来ないよ!『奇蹟』はほんの僅かな可能性に懸けて一生懸命頑張った人に来るものなんだ!
あんたまだは何もしてないのに諦めてんじゃないよ!諦めるなら命懸けて頑張ってから言え」
「何で君はそこまで助けようとするんだい?」
「理由なんかいるかな?人が人を傷つけるのに動機が必要だとしても人が人を助けるのに理由なんていちいち考えないでしょ?」
「君の言う通りだ。悪かった。頼む姫路を助けてやってくれ!」
「うん。任せて」
『Ver,白井黒子の瞬間移動』
自分の夢のため、皆のため、そして大好きな姫路のため明久は文月学園に行った
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