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バカとテストと召喚獣ing
38限目 奇蹟
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「さて、やることは決まった。土御門入力お願い」
「バカを言うな!今のお前の脳は既に限界のはずだ!これ以上使ったら」

明久は大会で能力を沢山使ったため脳のダメージが大きかった。土御門のいう通りこれ以上使うのはとても危険なのだ。それは明久自身が一番知っている事だ

「でも僕なんかより危険な状況にいる人が居るんだ!ここで何もしないよりいいよ!」
「しかしだな?次どこが爆発するか分からないんだぞ?それにここはもうお前のいる場所じゃないんだろ?何でそこまでするんだよ」

確かに文月学園はもう明久のいる場所ではない。でも
「理由なんかいるかよ。文月学園(ここ)には僕の大切な人が沢山居るんだ。僕は大切な人をまもりたいだけだよ」

とは言うものの明久の脳は限界を迎えているだろう。いくら演算を外部が行っているからっていつその分のダメージが明久の脳に来るか分からない。もしダメージが来て耐えられなくて脳が損傷したらさすがに命の保証は持てない。だからそれを知っている土御門だから、既に一回ダメージを負って脆い事は知っているだから、こんなに必死に説得しても明久は

「頼むよ!土御門!僕は大切な人を守る力が欲しくて学園都市に来たんだ。なのに今使わなくて二人を助けられなかったら僕は一生後悔する。僕はもう誰にも死んでほしくないんだ」

その時明久は妹達(シスターズ)が浮かんでいた。自分が力がなかったから、力があればもっと死ななくて済んだはずなのに、少し手を伸ばせば助けられたかも知れないのに力がなかったって。

「でも今は守れるだけの力があるんだ!今使わなかったら僕はただの上層部の犬になる!いや、なったっていいよ!ただ姫路さんと美波は助ける!」
「ハァ、お前に何かあったらねーちんに何て言われるか」
「頼むよ!土御門」
「分かった、俺の敗けだ」

とうとう明久の想いが土御門に届いたのだろう。土御門は明久の召喚獣に『瞬間移動(テレポート)』を入力した。

そしてすべての準備が整った

「じゃあ雄二行ってくる」
「頼んだぞ!明久!」
そして姫路と美波を助けるため明久は学園に向かう

『Ver,白井黒子の瞬間移動(テレポート)』「待ちなさい!吉井君」

明久を止める者、それは姫路の彼氏で婚約を約束した男高城登場

「お久しぶりです。高城先輩」
「久しぶりだね、吉井君」
「待っててください。あなたの大切な人は僕がちゃんと助けて来ますよ」
「いや、それを止めに来たんだ」

その一言は誰予想できなかった。だって普通なら「頼む」とか「絶対助けてくれ」とか言うはずなのにこの男は

「それはどういう意味?」
「だから、姫路はもう手遅れだと言うことさ」

なんと自分の彼女を助けにいくな。いや、見殺しにしろと言っ
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