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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十二話〜デバイス
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……。ちょっと休憩……」
現在私はパパ作の特訓メニューとして模擬戦を行っていた。
だが、一つだけおかしい所がある。
「大体、なんで木刀でデバイスと打ち合えるの……おかしいよ」
「武器の性能のみに頼るようではまだまだだな」
そう。パパの武器がおかしい。確かに殺傷能力もないし、武器としての性能も低い。
でも痛い。当たると痛いのだ。
「うぅ……」
「さて、後二十戦程で次の休憩を挟もうか」
「お、鬼……」
私の受難はまだまだ続く。
side アインハルト
八神家にてデバイスを受け取った私は、そのまま八神家の庭でマスター認証を行う。
受け取ったデバイスは雪原豹をモチーフにしたぬいぐるみ外装である。
この子の名前は、クラウスとオリヴィエが雪原豹の子供につけようとしていた名前をつけることにした。
「この子の名前は、アスティオン。愛称はティオ。セットアップ」
…………………………………………………………………
「で、どうだったんだ?」
「はい。八神家の皆さんも相性抜群だ、と太鼓判を押してくださいました」
現在、私はランスさんにスパー相手の事を聞くために通信を繋いでいる。
「そうか。それよりも、八神家に行ったって言うならミウラには会ったのか?」
「はい。ランスさんの弟子だとお伺いしました」
「あいつは強いぞ?なんせ俺が教えてんだ」
「ええ。是非一度スパーの相手をしてもらいたいですね」
その後、スパーの相手として連絡を取って貰った方の名前を聞いた。
ミカヤ・シェベルさん、ハリー・トライベッカさん、エルス・タスミンさんの三人が了承してくださったそうだ。他にも数人返事待ちの方がいる、と教えて貰った。
ここまでしてもらっているのだから、必ず力をつける!
side ヴィヴィオ
「ふぅ……」
「何悩んでるの?」
庭を見ながら考え事をしていた私にママが話しかけて来た。
「パパはなんで木刀でデバイスと打ち合えるのかな、って。あの木刀強化を一切かけてないのに折れないし」
「なるほどねぇ……」
少し考え込んだママは、レイジングハートに何かを頼むと台所へと戻って行った。
「数年前にパパが教導隊に出向した事があってね。その時ビデオを撮ったの」
「確か優が生まれて間もない時だよね?」
「うん。ママが育児休暇で抜けて人が足りなくなって、家に連絡が来たの。そしたらパパが『私が行く』って」
「で、その時のビデオを今から見るの?」
「そう。確かベルカ式の部隊に教えに行った奴だから参考になると思ってね」
さて、どんな内容何だろうか?
…
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