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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十一話〜決着と新しい目的
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「まだまだ修行が足りないねぇ」
上から順にヴィヴィオさん、コロナさん、リオさん、ルーテシアさんの発言だ。
ヴィヴィオさんが十代女子が出してはいけない呻き声を出していたが、つっこむべきなのだろうか。
それより、私も含めてみんな動けなくなっているのにルーテシアさんだけは平気なようだ。
「ルーちゃんはなんで平気なの……?」
「そこは年長者ならではのペース配分がね」
「ぬぅう゛、わたしだってふだんならぁ……」
ヴィヴィオさん、喋るのもきついならば喋らなくても良いのでは…。
と、そんな事を考えているとドアが開き、三人の大人が入ってきた。
「全く、ヴィヴィオは。ザンバーはまだやめておけと言った筈だぞ?」
「そうそう。フルドライブは連発するようなものじゃないんだよ」
「君がそれを言うのか?」
「たはは……」
入ってきたのはヴィヴィオさんのご両親と、ここの主であるメガーヌさん。
三人は飲み物とお菓子を持ってきてくれたようだった。
「特製栄養ドリンクと疲労回復効果のあるドーナツよ」
「ありがとうございます」
お礼を言い、一つ貰って手に取る。
食べてみるととても甘かったが、しつこくない甘味でいくらでも食べれそうだった。
「美味しいです〜」
「生き返る〜」
「相変わらずの腕前ですねー」
どうやらヴィヴィオさんとコロナさん、ルーテシアさんは食べた事があるらしい。
「まあな。伊達や酔狂で料理教室を開いているわけではないし、まだまだ現役のつもりだよ」
「まさに完璧超人ですね〜」
「ルーテシア、大人をからかうんじゃない」
何というか、ヴィヴィオさんのお父様は凄い方ですね。
そんな事をぼんやりと考えていると、ルーテシアさんに話しかけられる。
「で、アインハルトは試合やってみてどうだった?」
「どう、とは?」
「スポーツとしての格闘技、中々いいものでしょう?」
争うことでなく、強さを競える……私にとっては始めての世界でした。
だから、その気持ちをありのまま言葉にする。
「はい。私の見ていた世界はとても狭かったのだと思い知りました」
「そう。だったらこれに出てみる気はない?」
そう言ってルーテシアさんはホロウィンドウを展開すると、それを此方へと向けてくる。
「D・S・A・A公式魔法戦競技会?」
「そう。通称インターミドルチャンピオンシップ。十代の魔導師が覇を競い合うんだ」
そんなものがあるのですか………。
「今年は私たちも出るんです。アインハルトさんもどうですか?」
「全国から魔法戦自慢が集まってくるし、自分のレベルを知るのにも丁度いいと思うんだけど」
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