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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0397話
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の最後の1つである闇の魔法をどうするか、だな。
 正直、この飛行魚を追って来ている精霊の群れをどうにかするというのを考えると、白炎ノ宴の特殊能力である炎獣を自由に生み出して使役出来る生命ノ宴や、魔法を詠唱無しでSPのある限り無尽蔵に使える焔ノ宴は殲滅戦に非常に向いているのだ。
 しかしここ最近闇の魔法を使った後に感じるあの脈動。副作用か何かなのかは知らないが、それでも良い兆しでないというのはさすがに予想出来る。
 ただ、それでも確実にそうでないと判断出来ていないのは念動力が特に危機を知らせてこないからだ。今まで幾度となく俺の命の危機を知らせてきた念動力が感知していないという事は、あの脈動は危険な物ではないのでは? という希望的観測も少なからずある。

「……けど、さすがにこの状況で全力を出さないというのはちょっとな」

 俺に出来る事をやらなかった為にあやか達が致命的な傷を受けたりしたら、俺は俺自身を決して許せないだろう。故に。

『アリアンロッド 契約に従い、我に従え炎の覇王、来れ浄化の炎、燃え盛る大剣、ほとばしれよソドムを焼きし火と硫黄。罪ありし者を死の塵に……燃える天空! ……固定、掌握! 術式兵装白炎ノ宴!』

 掌の中で握りつぶされた『燃える天空』が俺の霊体と融合すると同時に俺の魔力を大量に注ぎ込んで己の身すらも白き炎で再構築して白炎ノ宴の発動を完了する。
 ステータス画面のSPの所を見ると、あやかの鮮血の鞭に魔法を封じたSPが回復していたのが再び減少し、280まで減っている。だが、それすらもSPブーストの効果で目に見えて回復していく。
 このSPブーストがあるからこそ、まだ精霊の群れが飛行魚に追いついていないのに白炎ノ宴を発動したのだ。あの数と戦いながら悠長に闇の魔法を使っている暇が無いだろうというのもあるが。
 そしてこちらの戦闘準備が整え終わった頃、精霊の群れもまたその速度で飛行魚まで残り300m程度まで近づいて来ている。

「頃合い、か。あやか、円、茶々丸。俺に合わせて敵に一斉射。千鶴は最初は黄の領域で精霊達から魔力を収奪。ただし、近づいて来たら守護領域を展開。美砂は敵の速度を低下させる歌を。グリ、お前は好きに暴れろ」

 俺の指示にあやか達は小さく頷く。

「ガアアアアアアア!」

 そしてグリフィンドラゴンのグリは翼と羽の両方を羽ばたかせて素早く空へと浮かび上り、高く鳴いて了承の意を伝える。

「じゃあ……行くぞ!」

 まず最初に放たれたのはあやかの鮮血の鞭に封じ込められている『燃える天空』だ。数発が同時に放たれたその一撃は、精霊の群れの先頭に位置していた精霊達のうち、火の精霊以外を尽く燃やし尽くす。

「グルアアァァァァッ!」

そして群れの先頭で唯一生き残った火の精霊へと
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