第一章
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すよ」
しかし彼は微笑んだまま彼に述べ続ける。
「それもよく」
「わかったんだ」
「はい。それはですね」
彼はさらに言う。
「上にありますよ」
「上に?」
「そう、お空にです」
そこにあると告げるのだった。
「そこにあります」
「お空にって」
「貴方がお空に行けばそれを見つけることができます」
男の子に微笑みを向けたままでの言葉だった。
「それによってです」
「お空かあ」
男の子は彼の言葉を受けて上を見上げた。その白い満月に照らされている青い空をだ。その夜空を見上げたのである。
「そこに行けばあるんだね」
「どうされますか?」
あらためて男の子に問うた。
「お空に行かれますか?」
「うん」
行きたいとこくりと頷く男の子だった。
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