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八条学園怪異譚
第四十一話 百物語と茶室その十一
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「若しかしたらですね」
「泉かも知れないんですね」
「そう、若しかしたらね」
 可能性は少ないといった見方だがそれでもだというのだ。
「中に入ってね」
「そして、ですね」
「確かめるんですね」
「そうしよう、今からね」
「はい、それじゃあ」
「いよいよ」
 二人も茉莉也の言葉に応えてだった、そうして。
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