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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
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を女性に見せてパーツをそろえてもらい、青年が組み立てたものである。
「ヘルメットは?」
「要らない! 束さんにはこれがあるからね!」
そう言って手を掲げた女性――――束の手首にはブレスレットが着けてあった。束曰く、この前の束の誕生日の時に、プレゼントとして渡したブレスレットを簡易型のISとしてシールドエネルギーだけを搭載している。展開できないISということらしい。
何がどうであれ、もし事故っても怪我をする心配がないのならそれで安心である。
「あ、このバイクにもISっぽく改造してるから、本当なられんくんは乗れないんだよ」
もう驚くまい。いつもこの女性には驚かされてきた青年であるから、それなりに耐性がついていてもう、慣れてしまった。
バイクを改造してくれたことに感謝は心の中でして置く。
そんな感謝を心の中にしまいこんだ青年は、フルフェイスのヘルメットをかぶるとバイクに跨る。エンジンを一度蒸かすと、その音が鳴りやむのを待ってから女性が青年の後ろに跨る。そして、前に座っている青年の腰に手をまわして、これで振り落とされないように固定する。そのせいで、女性の豊満な胸が押しつけられてしまっているが、青年は我慢する。どうせ女性に言ったって、押し付けているんだとかそんなことを言うことが目に見えているからである。
周りの人たちから若干注目を集めているが、二人が気にすることはない。
2人とも赤の他人はどうでもいいと思っている節がある。女性の方は人嫌いというレベルではなかったが、何とか青年が少し矯正した。青年はそこまで酷くはないが、関わりを持たない人に対しては大体無視を貫く。
2人は、目的地IS学園に向けて出発した。
この時間から間に合うことはないが、高速道路を使って少しでも早く着こうと青年は努力はしてみる。
IS学園に向かう道の中では2人の間に会話はほとんどなかった。その代わり、青年が高速道路で速度制限を無視して、まだ出したことの無かった時速160kmで飛ばしてきた。そのせいか、女性のテンションがものすごく上がっていた。青年は、こんな速度ぐらいISに乗って体感しているのではないかと疑問に思い、運転中ではあったが問いかけてみた。
「……どうしてそんなにテンションが高いんだい?」
「だって、こんなに風を感じたこと、初めてなんだもん!!」
そういうことか。
確かにISだと操縦者保護機能で受ける風やGもかなりカットされる。しかし、バイクにはそれがない。いくら女性がISらしく改造したって、操縦者保護機能はつくわけでもないから実際に体感できるものが大きく違ってくるのだろう。
納得できる。
青年はヘルメットの中で小さく笑みを浮かべるとさらに速度を上げた。このままでは、法
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