暁 〜小説投稿サイト〜
IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-1
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さなアパートの台所にいる青年。青年は、台所から居間にいる同居人に朝食を終えたかと問うとご飯をかきこむ音が台所まで聞こえてきた。
そんなに急ぐ必要はないのにとか思いながら青年は自分が使った食器を洗い始める。スポンジに洗剤を馴染ませたところで、居間の方から同居人が食器を持って台所に来た。


その同居人は女性であった。それもただの女性ではない。
紫っぽい髪を腰よりも少しだけ長く伸ばし、青と白を基調としたふわふわ系の服を背中で黒のリボンでまとめており、何よりも特筆すべきことは、頭につけている機械のうさ耳であろうか。その服装はまるで、不思議の国のアリスをまねたようなそんな感じ。


その不思議の国のアリスのような女性は、食器をシンクに置くと上に掛けられている布巾を取ると、青年が洗い終わった食器を拭き始めた。
青年が食器を洗うと、女性が洗った食器を受け取り布巾で拭いて食器を逆さまに置いて行く。その手馴れた二人の手際はずっとともにいた夫婦のような気がしてならない。しかも、その作業を無言で行っているのではなく、他愛のない話をして笑いながらやっているのだ。
それ以前に同居している時点で、ただの知り合いというわけでもないのだろう。


「終わったよー」
「お、いつもありがとうな」
「わーい! れんくんに褒められたぁー!!!」


ただ感謝しただけなのにと大袈裟かもしれないが、女性にとってはそれが嬉しいことで、勢い余って青年に抱きついた。
女性にれんくんと呼ばれた青年は、台所で避ける訳にもいかず、女性を受け止めて容赦なく押し付けられる女性の豊満な胸に若干気を取られながら、そのまま居間に向かう。


一つのボストンバックとテーブルの上に置いてあった二つのカギを取った青年は、女性にはなれてもらいすでに私服に着替えてあるため、外に出る。女性もそれに続く。
荷物が少ないが、これはすでに向こうの方に送ってあるためである。


外に出ると、もうすでに日は登っていて人の動きも活発になっていた。今の時間は8時30分。ここから目的地までバイクで約5時間ほど。向こう側から入学式には参加しなくてもいいとは言われているが、その入学式が終わるのは12時。向こうにつくのは大体13時。遅刻確定である。
しかし、そんなことは青年にとって些細な問題だった。


近くの駐車場に青年のバイクがあった。
とある人類滅亡したゲームの中に出てきたバイクを真似たもので、黒を基調として所々に赤のラインを入れている。このバイクの最高時速は350km。さすがにそこまで速度を出すことは有り得ないから、体感することはできないが、120kmまでだったら普通に出せる。これが青年の乗る大型バイクだった。
ちなみにこのバイクは、ゲームをやっていて実際に乗りたくなった青年がラフ画
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