暁 〜小説投稿サイト〜
IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-1
[1/4]

[1] 最後 [2]次話


IS――――通称インフィニット・ストラトスと呼ばれるものは、表向きには世界大会『モンド・グロッソ』のためのスポーツ的な位置づけにあるが、実際は違う。
各国が挙って新作と言いつつも武器を開発したりしている。そう、実質兵器として扱われているのだ。
ISには絶対防御や、シールドエネルギーなどといった操縦者が死なないようにするものがついているが、それは兵器という認識を甘くしてしまうだけにしかならない。しかし、もはや世界中にISが広まってしまった今、ISの回収など不可能であるし、大前提として国家はすでにISに国の防衛などを任せているといってもよい。


兵器としてならもはや旧世代扱いされている戦車や戦闘機があげられるが、ISの前には無力。銃撃を与えてもバリヤーのせいで操縦者には傷一つなし。どこかに被弾すれば、それだけで命の危機。人類はどちらを取ったのか。――――後者の方である。


例え、ISを動かすために必要不可欠なISコアが世界中に480個ぐらいしかなくとも量産が出来なくとも、人類はより強力な方を選んだのだ。
さらに、ISを話すうえで欠かせないのは、ISの欠点といえるのだろうかと思うが、男性には乗れないこと、である。これはISを知ることにおいて必ず知らされることである。ISの登場により、男性の立場が世界的に弱くなり、女性の立場が強くなった。それに乗じて、特段とISに乗って何かできるわけではない女性が今の風潮に乗るように権力に物を言わすようになった。これを女尊男卑という。しかし、その風潮を壊しかねない者が登場してしまった。


名前を織斑一夏。この少年は、女性しか動かせない筈のISを動かしてしまった男なのだ。大々的に報道され、研究員たちが実験をするためにこの少年の家に押しかけたという。だが、この少年織斑一夏の血縁関係を調べると実験材料、即ちモルモットにしようとしていた研究員どもが真っ青になる事実があった。


織斑千冬。
この女性は、第1回IS世界大会『モンド・グロッソ』の優勝者ブリュンヒルデなのだ。第2回大会は、とある事情から決勝戦で棄権したがもし、彼女が出ていたら2連覇は間違いなしであっただろう。そして世界大会優勝が意味すること、それは――――『世界最強』
実はこの二人名前から見て取れるように血縁関係にあり、姉弟なのだそうだ。


姉に世界最強を持つ弟。織斑千冬の名はそれほどまでに絶大なものだったのだ。日本各地から寄って集まってきた研究員たちは、そそくさと逃げるように帰っていった。


そして。
そして、男の身でありながらISを操縦できるものがもう一人。
日本の東北地方のとある田舎の町にその男はいた。


      ◯


「朝ごはん、食べ終わった?」
「ちょっと待ってて!」



[1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ