第9話:後悔しても後の祭り
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(アルカパ)
朝日が昇っても敵に襲われる事に変わりは無い。
まぁ行きと違って帰りにはスドー君という味方も出来たから、安心感は増大した。
しかし戦闘を行えば帰るのが遅れる。
即ちアルカパに辿り着いたのが完全に朝だと言う事。
早起き老人だけでなく、パンピーも目覚め活動しているという事ですよ。
そうなれば町の入り口で居眠りこいてた見張り兵士も、しっかり目覚めて仕事中なのです。
何が言いたいのかと言うと……バレた! そして怒られた!
更に言えばスドー君を見てビビられた!
純真無垢な美少年の涙ながらの訴えで、スドー君は俺のお友達と言う事に落ち着いたけど……
それでも子供だけで町を抜け出し、レヌール城攻略をしてきた事は怒られた。
小一時間も兵士に怒られた……そして解放されたら、町中が俺達の事を噂してましたよ。
誰だよ言いふらしたのは……折角一晩で解決し、父さんに気付かれない様にしようと思ってたのに!
まぁ……スドー君の説明に手間取るだろうけど。
ビアンカの家(宿屋)に戻れば、またお説教が待っているだろうと思い、先に悪ガキの下に行き、ベビパンを奪取しようと話しが纏まる。
説教時間を減らさせる為、幼気な子供と小動物の可愛さを武器に使用と思ってます。
そんな訳で、原作同様に池の中央の小島へ赴く俺達。
其処には悪ガキが驚いた様な顔して待っていた。
……あぁ、スドー君を見て本当に驚いてんだ。
「お、お前達スゲーな……」
「あぁ本当にレヌール城のオバケを退治してくるなんて……」
ご都合主義なのか噂の広がりが異常に早い。
「そんな事は良いから、約束通り猫さんを渡してよ!」
「あ゛ぁ!?」
俺の言い方が気に入らなかったのか、脅す様な口調で問い返す悪ガキ……コイツ等約束を守らないつもりか!?
「ふん……まぁいい。お前等も頑張ったみたいだし、この猫をやるよ!」
カチンとくる言い方をするガキだ。約束を守りベビパンを手放したが、言い方に腹が立つ。
どんな教育を受けてきたんだ!?
ここは一つ、このイケメン知将様がお得意の方法で懲らしめてやろう。つまり口先戦術ね!
「良かったね猫さん!」
「さぁこんな奴等から離れて、あっちに行きましょう猫ちゃん」
俺もビアンカもベビパンを撫でながら、この場を離れようと踵を返す。
だが俺は悪ガキ共から離れずに、ベビパンを抱き上げ宣います。
「でも変な猫だよね。僕本で読んだ事があるんだけど……この子は猫じゃないよ。地獄の殺し屋と呼ばれてる『キラーパンサー』の子供『ベビーパンサー』だよ!」
ベビパンを抱えながらチラリと後ろを振り返る。
悪ガキ共は目玉が飛びでそうな程驚いてる(笑)
よしよし……その調子でもっと驚け。
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