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ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁……とか、
第9話:後悔しても後の祭り
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で経っても帰ってこない俺達に痺れを切らし、あちらさんから探しに来てくれたみたいだ。
愛されてるって嬉しいけど……今回はお説教とセットだから、ちょっぴし逃げ出したいね。

「ビアンカ……危ないじゃない子供だけで町から出ちゃ!」
「そうだぞアルス! 怪我でもしたらどうするつもりなんだ!? お前はサンタローズの洞窟で大怪我をしたのだから、その怖さを知っているはずだろう!」
予想通りの説教導入部だ……でも大丈夫、きっと巧く切り抜けられるさ!

「ご、ごめんなさいお母さん……「お父さん、おばさん……ビアンカを叱らないで! 僕が悪いんです……この猫さんが苛められてて、どうしても助けたかったから我が儘を言っちゃたんです!」
チロル(ベビパン)を見つけたのも、オバケ退治のムチャ振りを受けたのも、本当はビアンカなんだけど、ここは庇う事で好感度アップを目指します。

「この子(ベビパン)を助ける為には、レヌール城へ行ってオバケを退治しなきゃいけなかったんだ。でも僕ら子供だけじゃ町の外には出られないし、オバケも夜しか現れないし……いけない事だと解ってたけど、夜中にコッソリ出て行くしかなかったんだ! おばさん……ビアンカを巻き込んでごめんなさい。でも僕一人じゃ恐くて何も出来ないし……ビアンカが居てくれなかったら、この子(ベビパン)は助けられなかった。弱虫な僕はビアンカの優しいさに甘えちゃったんです……本当にごめんなさい」

チロルの可愛さと俺の健気さを合わせ、涙目で見詰め謝れば大抵の大人はイチコロだろう。
元に父さんもビアママも怯んでおり、説教を続ける事が出来ない。
このままひたすら『僕が悪いの、ごめんなさい!』を突き通せば、万事解決しそうな予感大!

「う、うむ……そう言う事なら仕方ないか……以後は無茶な事をするんじゃないぞ! ところで……そっちの石像は何なんだ?」
予定通り少しの説教で終了したが、これまた予定道理にスドー君の事を聞かれた。
まぁ嘘言っても意味は無いし、真実を語れば大丈夫だろう。

「うん。あのね、この子は“スドー君”って言って、僕達がレヌール城で困っていたら助けてくれたんだよ! でね……僕の大切な友達なんだけど……一緒にサンタローズへ帰っちゃダメかな?」
先ず嬉しそうに“友達”であることを強調し、恩人である事もアピールする。そして上目遣いで連れ帰りを嘆願し、俺の戦力へ組み込みます。

「ほう……お前の事を手助けしたのか……うむ、危険な様子は無さそうだし良かろう」
よし! これで戦えなくても冒険する事が出来る様になった!
戦闘はチロルとスドー君に任せ、俺は今後の事を考えるのに専念出来る。

俺が喜びの為チロルとスドー君に抱き付いてると、とても小さな声で父さんが呟いた。
「モンスターと仲良くなれるとは……まる
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