決勝戦〜前編〜
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力反応や艦隊反応を偽装することができるが、艦隊戦にはほぼ使えない。
それでいて費用は通常の戦艦なみであるため、実戦も含めてほとんど使われることはない。
相手と接敵した場合には、一掃されるのであれば、戦艦を買った方がよい。
既に知っていることであろうが、一応とばかりにワイドボーンに対して通信を送りながら、アレスはかきあげた手をゆっくりと唇においた。
ワイドボーンもテイスティアも、騙された合流地点に向かっている。
通常であれば、十分ほどでテイスティアが、その十分後にワイドボーン艦隊が到着する予定であった。
だが、ワイドボーンとテイスティアがコーネリアの方向に向かった事で予定は大きくずれる。
テイスティアが来るまで、二十分……ワイドボーンは三十分後であろうか。
それだけの時間があれば、わずか二千隻を殲滅するには十分な時間だろう。
あのアッテンボローでさえ、こちらの攻勢に対抗できた時間は十分ほどであったのだから。
耐えなければいけない。
小さく息を吐きだすと、アレスはゆっくりと正面を見た。
一万三千隻の艦隊が近づく。
もはや、逃げる意思もなく、一人コンソールのボタンに手をかけた。
即ち、開戦。
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