妖精女王と海の閃光
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「軍の小隊が突入したんだが、まだ戻ってない」
「鉄の森・・・テロリスト達は?」
「まだ出てきてないよ!」
「おそらく中で戦闘が!」
エルザを筆頭にルーシィ、グレイ、ルー、アルカ、ハッピー、ナツを背負ったティアが駅の中を走る。
しばらくして目に飛び込んできたのは、完全にやられた軍の小隊だった。
「ひいいっ!」
「全滅!」
「そりゃそうよ。相手は1つのギルド、つまり全員魔導士」
「軍の小隊じゃやっぱ話になんねーか・・・」
「急げ!ホームはこっちだ!」
グレイが先導し、一同はホームに向かう。
走っていくと、前の方を走っていたエルザとグレイとアルカが足を止めた。
つられてルーシィとルー、ティアも止まる。
「やはり来たな。妖精の尻尾」
そこにいたのは大勢の魔導士と、鎌を持った男『エリゴール』だった。
「な、何・・・この数・・・」
ルーシィが怯える。
「待ってたぜぇ」
「貴様がエリゴールだな」
「あれ・・・あの鎧の姉ちゃん・・・」
「なるほど・・・計画バレたのお前のせいじゃん」
太っちょが呟く。
「妖精がぁ〜、お前等のせいで・・・」
「落ち着けよ、カゲちゃぁん」
「あっ!列車の中にいた平凡中の平凡男!」
ルーが相変わらずのネーミングセンスを発揮する。
「ん?この、声・・・」
ティアの背中から降ろされたナツが小さく呟いた。
「貴様等の目的は何だ?返答次第ではただでは済まんぞ」
「全員まとめて灰になりたく無けりゃ、大人しく目的を言うんだな」
エルザとアルカが殺気を滲ませてそう言うが、エリゴールは動じない。
「遊びてぇんだよ。仕事もねぇし、ヒマなモンでよォ」
そうエリゴールが言うと、大勢の魔導士が一斉に大笑いした。
ティアの片方の眉がピクリと上がる。
すると、エリゴールの体が宙を舞った。
「まだ解んねぇのか?駅には何がある」
「飛んだ!」
「風の魔法だっ!」
「僕とお揃いだね」
「駅?」
呑気すぎるルーの言葉はさておき、エリゴールは駅の中を飛ぶ。
下にいる大勢の魔導士達はニヤニヤと笑っていた。
エルザが鋭くエリゴールを睨む。
「ぶー」
エリゴールは小さく言い放ち、駅のスピーカーをこつんと叩いた。
それが指し示す答えはただ1つ。
「呪歌を放送するつもりか!?」
「ええ!?」
「何だと!?」
「史上最低のプレゼントだね」
「全く面白くねぇなぁ」
「ふははははっ!」
驚愕するエルザ達を見て、エリゴールは楽しそうに笑う。
唯一黙っているティアは真っ直ぐエリゴールを睨んでいた。
「この駅の周辺には何百・・・何千もの野
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