暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
妖精女王と海の閃光
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分裂させたり出来るんだ」
「へぇ〜・・・2人とも凄いなぁ」

ルーシィの声に、ハッピーは不敵に笑う。

「エルザとティアの凄いトコはここからだよ」
「え?」
「エルザ?ティア?」

カラッカが反応する。

「まだこんなにいるのか・・・面倒だ」
「エルザは半分お願い。私があと半分を()るわ」
「命だけは奪うな」
「・・・仕方ないわね」

つまらなさそうにティアが溜息まじりに呟く。
そんな間にもエルザの身体が光り輝き、鎧が分解されていく。

「おおっ!なんか鎧が剥がれてく!」
「うひょー!」

敵の目は全員ハートだ。

「魔法剣士は通常『武器』を換装しながら戦う。だけどエルザは自分の能力を高める『魔法の鎧』にも換装しながら戦う事が出来るんだ。それがエルザの魔法・・・騎士(ザ・ナイト)!」

ハッピーの説明が終わったと同時に、エルザは別の鎧になっていた。
羽を生やし、背後には剣が円を描いて舞っている。
これがエルザの魔法の鎧の1つ、「天輪の鎧」だ。

「うわぁ!」
「「「「「「おおおっ!」」」」」」
「エルザ・・・!?コイツ、まさか・・・」

カラッカの額に汗が浮かぶ。

「舞え、剣達よ」

エルザの声に反応し、多くの剣が現れ舞う。

循環の剣(サークルソード)!」
「あぁ!」
「ぎゃっ!」
「うが!」
「あ゛!」

回転する多数の剣に、成す術無く倒れていく鉄の森(アイゼンヴァルト)

「すごぉーい!ちょっとホレそ♪」
「後は任せるぞ」
「雑魚の相手は嫌いなんだけどね・・・ルーシィ、端に寄ってなさい。怪我するわよ」

嫌々、というようにティアがエルザの立っていた場所に立つ。

「この野郎ォー!」
「息の根止めてやるわァー!」

剣を持った2人の男がティアに向かって走る。
だがティアは慌てず騒がず動きもせず、それを真っ直ぐに見つめているだけだ。

「え!?ちょっと、ティア!?」
「大丈夫だ」

慌てて飛び出そうとするルーシィをエルザが止める。
そして男たちの剣はティアの腹を・・・斬り裂いた。
あまりに残酷な事に、ルーシィは思わず目を閉じる。

「だーっはっはっはっ!大した事ねぇなァ!」
「所詮は妖精(ハエ)だしな!」
「誰が妖精(ハエ)ですって?もう1度言ってごらんなさい」

その氷のように冷たい声に男たちの声が止まる。
すると突然、男2人が吹き飛んだ。
何の前触れもなく、突然に。

「まぁ・・・その口が開くのなら、だけど」

ティアは立っていた。
斬られたはずの腹は血が流れている訳でも、切り傷がある訳でも、服が裂けている訳でもない。
無傷、傷1つない、さっきと同じ状態で立っている。
そして少し
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