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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
とある応龍の怠惰目録・H
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生体には使用できない。つまり「お前は死ね!」とか「死ぬな、生きろ!」とかは現実に出来ないというわけだ。で、結局のところ何なんだもう一つの真のデメリットって。

『実はね?チート能力には「論理解釈」という補正が掛かるんだ』

例えば応龍皇には元々部屋もなければ無限力による何でも製造などの機能は本来備わっていなかった。だが”負の無限力によってしもべを生み出せたならば創造の力もある”と言った感じで力が拡大解釈された結果俺の応龍皇にはそんな力が備わった。

例えば劇物Bの持つ剣は本来「存在確立を操り対象を崩壊させる」と言う力しか書かれていないが、”存在確立を操れるなら破壊の反対も出来る””不確定性原理を用いれば可能”という補正が働きとても便利な剣へと変わった。

まぁこんな具合に能力が都合のいい方に解釈されてしまう半面、都合の悪い方に解釈されてしまう能力もある、と。

『理想を現実に・・・の『現実』の部分に補正が掛かってね。”本人がイメージできないものを実現することは出来ない”と縮小解釈されてしまったんだ。おかげで彼が今現在能力を発動させる範囲は彼の想像できる範囲・・・とても狭い範囲に限定されている』
「ははーん?さては今まで自分が能力を持ってることに気付かなかったのもそいつのおかげって訳か?」
『ちょっと違うかな。彼は自分の身の回りにおかしなことが起こりすぎている事を自覚している。ただ・・・ネガティブな子でね?覚えのない記憶があることも相まって『自分は呪われてるんだー!!』とノイローゼになってるんだ』
「・・・・・・難儀な奴だな、としか言えんぞ」
『そんな彼をこの空間に呼んで話を聞かせても意味がない。だから劇物同士で話をつける必要があるんだ・・・その劇物の事を思って、この頼み引き受けてくれないかな?』
「ちっ、何かそういう話聞いちゃうと断りにくいよなぁ・・・」

なまじ人より耐性があったばかりに現実を受け入れられなくなったそいつをほんのちょっとだけ可哀想に思った俺は、後頭部をぼりぼり書きながら受諾の意思を表示した。

『サンキューベリマッチョ!!』
「Die」
『御免これ以上真面目とか無理だったわ。で、だけど・・・劇物Aは君と同世代で海鳴市に住んでるよ』
「ほうほう、で、性別とか特徴は?」
『うーん”劇物の存在”は本来自力で見つけなければならないから存在確認に直接関わる情報は教えても夢から覚めた時に忘れちゃうんだ。ただ、目立った子ではないよ。それだけは確かだね』

目立つ奴だったら応龍皇が発見しとるわい。
この世界矢鱈と法則だの方向性だのが多いな。つーか夢なんだなここ。俺をここに呼び出すのは法則的にいいのか?

『そこはそれ、現場の判断って奴さ。というかこの空間に抵抗力がある君以外には頼めないんだけどね』

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