第九十五話
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は難しい。だから再生する肉を裂いてその核を露出できればランサーの宝具で何とか成るかもしれないの」
「だが、戦えば魔力が減る。魔力が減ればこの結界の維持も覚束なくなり、現実空間に戻ってしまうよ。ついでに言うと俺は燃費がすこぶる悪い。結界を維持したまま戦闘するとなると、正直10分も持たないと思う、それでも?」
「10分…」
「あら、10分もあればチャンピオンなら大丈夫よね」
言い詰まるアイリスフィールとは対照的にイリヤは楽観視していた。
「チャンピオン、行ってキャスターを倒してきなさい」
「良いのか?」
「ええ。わたしはここで待ってるから、思う存分暴れてきなさい」
「了解した」
命令されては行かないわけにもいくまい。
俺はランサーを見る。すると彼はコクリと頷き返して来た。どうやらイリヤを守る、もしくは絶対に手は出さないとでも言ったのだろう。
アイリスフィールがランサーの前に無防備に居るのだから信用しても良いだろう。
俺はイリヤを地面に下ろすと彼女に背中を向け直ぐに地面を蹴り空中へと飛び立った。
翅をはためかせて海魔へと距離を詰める。
どれどれ、やりますか。
「ソルっ!」
『ロードカートリッジ』
ガシュと薬きょうが排出し、魔力が充填される。
「しまった…くっ…」
前方に触手に掴りもがいているセイバーの姿がある。流石にここで彼女に脱落されても困る。
『ディバインバスター』
突き出した左手の前に光球が現れる。
「ディバインバスターっ!」
ゴウっと銀色の閃光が放たれるとセイバーに撒きついている触手を掠めて海魔の本体へと当たり、肉片を飛び散らしながら抉ったが、閃光が通り過ぎた後には何事も無かったかのように再生してしまう。
「助かりました、チャンピオン」
セイバーをお礼を言うとまた水面を駆け海魔の触手を切り払っていく。
「ララララララララララララァイイィィィィィィ!」
空からはライダーが戦車でイカヅチのように突貫を仕掛けるが、やはり全てを殲滅する事は叶わずに再生される。
ついでに触手の再生速度も上がっているのか、断ち切ったはずの触手にライダーの戦車は捕まってしまった。
「ソルっ!」
『ロードカートリッジ、ディバインバスター』
ガシュと一発カートリッジをロードし、再びディバインバスターを行使。今度はライダーが捕まる触手を吹き飛ばした。
「助かったぞ、チャンピオンっ」
再び空を駆け、戦車での攻撃を再開するライダー。
と他人に構っていると俺の四方を囲むように四本の触手が俺を襲う。
『アクセルシューター』
「シュートっ!」
襲い掛かる触手をシューターで弾き飛ばすと
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