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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第七十九話 フェザーン謀略戦(その1)
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てから三年か……。相変わらず太ってるな。ダイエットとかはまるで考えていないのだろう。
「入国の手続きは既に済んでいます、急ぎましょう」
そう言うとヴィオラ大佐が部下達に頷いた。部下達が車の運転席に向かう、ローゼンリッターが近寄りキーを渡した。
エンジンが始動し皆が乗り込む。俺が乗ったのは二台目、一緒に乗ったのはシェーンコップ、サアヤ。ヴィオラ大佐は先頭の車に乗った。次々に車がベリョースカ号を後にする。今日、この日から宇宙が変わる。人類の記憶に残る一日になるだろう。自然と笑みが浮かんだ。
「楽しそうですな、提督」
「楽しいですよ、今日は狐狩りの日ですからね」
俺の言葉にシェーンコップが笑いサアヤが呆れた様な顔をした。狐狩りだ、黒と白、そして地球という穴に籠った化け狐を狩り立ててやる……。
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