魔法先生ネギま!
0396話
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レイジング魔法店で時の指輪を起動させてから5日。俺達は現在オスティアへと向かう飛行魚の中にあった。結局あの後はキズクモを朝一番で出発する飛行魚に乗れるようにリュボースが手配しておいてくれたのだ。
リュボースにしてみれば、俺の件で色々と騒がしくなっているキズクモは早く出立したかったらしく街から出立した時にはその無表情な顔には珍しく笑みか浮かんでいた。
本当に早朝の出発だった為に、キズクモで俺の居場所を探ってる者達に察知される事無く上手い具合に出発できたのはまさにリュボースの手柄だろう。
「アクセル君、はい」
久しぶりに部屋でゆったりとしている俺へと千鶴が手渡してきたのは何かの果物を潰して作られたシャーベットだ。さすがに魔法世界と言うべきか、氷の魔法を使えばアイスやシャーベットといった類の物も現実世界よりも手軽に作れるらしい。
……まぁ、冷蔵庫や冷凍庫が必要無いままにアイスを作れるのも凄いよな。
「ああ、悪い」
千鶴に礼を言い、そのままスプーンで1口。
濃厚な果物の甘みと、シャリシャリとした冷たさが口一杯に広がり……
「痛っ!」
キーンとした痛みがコメカミに走る。
「もう、あまり急いで食べるからよ?」
苦笑しつつチョコンと俺の膝の上へと腰を下ろす千鶴。
元の姿であれば、中学生どころか大学生、あるいは社会人と言ってもいい程のボリュームのある身体付きの千鶴だ。こんな事を自分からするような性格ではないのだが、何せ今は年齢詐称薬で幼児化しているのでその辺はこちらも殆ど気にしないで済む。
幼児化してからの千鶴はやけにハッチャケてると言うか、妙にテンションが高いのだ。
「ちょっと、千鶴さんばかりずるいですわよ。私にも代わって下さいまし!」
少し遅れて部屋に入ってきたあやかが千鶴を見てそう言うが、千鶴はプイッと顔を背けて口を開く。
「えー、ちづる子供だから何を言われてるかわかんなーい」
「ちょっ、千鶴さん!?」
「あー、こりゃまた随分とハッチャケてるわね……」
あやかの後ろから入って来た円と美砂が千鶴を見ながら苦笑を浮かべる。そんな2人の横では茶々丸がどこかウズウズとした様子でこっちを見てるのだが……茶々丸、もしかしてお前も俺の膝の上に乗りたいとか言い出すんじゃないだろうな。
そんないつも通りのじゃれ合いをしている時、リュボースがその手には何か紙のようなものを持って部屋へと入ってくる。
「アクセルさん。それに他の皆さんも。ちょっとよろしいですか?」
「リュボースさん? あら、失礼しました。変な所を見せてしまいましたわね」
千鶴とワイワイ、キャーキャーやり合っていたあやかが我に返ってリュボースを出迎える。
「いえ、お気になさらず。これからの
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