第四十話 少年期【23】
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度であれだけ調べられるんだよ。書庫の中にずっと引き籠っていたとはいえさ…。俺、ユーノさんのこと師匠って呼んでいいかな。生まれてすらいないのに、俺の中での理不尽な人ランキング、不動のトップクラスだよ。
そんなことを考えていたが、卑屈になっても仕方がない。もっと有意義なことを考えよう。もともと長い時間をかけて無限書庫に潜るつもりだったので問題はない。何年かけてでも、原作以上の情報を手に入れることが俺の目的なのだから。とりあえず、現在わかっているだけの闇の書の情報をまとめてみようと思う。
『闇の書』でわかっていることは大まかに4つ。原作知識と今まで無限書庫で調べた内容を合わせてみる。
1つ目に、闇の書は全世界でロストロギア指定されている融合型デバイスであり、古代ベルカ時代の遺産であること。その主はランダムで決められていると管理局の情報では書かれていたが、もしかしたら何か法則性があるのかもしれない。それがわかれば、はやてさんを主から外せる可能性があるだろう。要検討だな。
2つ目に、歴代の主の手によって夜天の書が書き換えられたことだ。そして「転生機能」と「無限再生機能」を持つ闇の書へと変質した。この機能によって闇の書の封印または完全破壊は不可能とされている。しかしグレアムさんは永久凍結で封印しようとしていたし、原作では一応防衛プログラムは破壊されていた。これも手立てがないとは言いきれない。
3つ目に、闇の書は主の権限が非常に大きい。闇の書の主でなければ、システムのアクセスは認められない。もし外部から無理やり介入すれば、持ち主を飲み込んで転生してしまう悪質さがある。だが逆に言うと、主ならプログラムの停止も改変もできる。今までの主たちが改変出来ていたのなら、おそらく今も出来る可能性はある。
最後に、闇の書そのものの力。闇の書は魔力の源であるリンカーコアを蒐集することで完成する。そして蒐集した術者が使う魔法をコピーして使用することができるのだ。さらに『守護騎士』と呼ばれる魔法生命体を主は使役することができる。将の名称は「剣の騎士」、「湖の騎士」、「鉄槌の騎士」、「盾の守護獣」の4人のプログラム体。そしてもともと夜天の書の制御を行っていた「管制人格」となる。
この世界で闇の書に最も詳しいのは間違いなく管制人格である、彼女だ。彼女の協力を得られれば、かなり深いところまでいけるはずである。なんだけど、たぶんこれが一番難しいんだろうな。幼い頃からずっと見守り続け、死なせたくないと心から願ったはやてさんでさえも、彼女は結局諦めようとしたのだから。はやてさんの頑張りがあったからこそ、彼女は希望を持ったのだ。
そんな彼女に俺の言葉が通じるとはとても思えない。闇の書の防衛プログラムをなんとかできる方法
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