第四十話 二学期のはじまりその十四
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「それまで待っていてね」
「わかったわ、じゃあね」
「まあ後は細かいお話をして」
そしてだとだ、部長は次の話題に進めた。
文化祭の話も多少した、それで今のミーティングは終わりだった。
部活自体もそれで終わった、プラネッツの五人は帰り道にこんな話をした。
琴乃は両手を自分の後ろにやっていた、鞄はその手の中だ。その姿勢で歩きながら他の四人にこう言った。
「ゆるキャラ仮装リレーね」
「何か凄いことになったわね」
「ちょっとないわよね」
里香と彩夏がその琴乃の言葉に応える。
「八条グループのゆるキャラっていっても」
「多いわよね」
「ちょっと検索してみる?」
景子はスマートフォンを取り出してそこから検索をはじめた。
「そうする?」
「ああ、ちょっと見てくれるか?」
「うん、少し待ってね」
美優に応えながらだ、そうしてだった。
景子はスマートフォンから繋いだネットで八条グループ全体のゆるキャラについて検索してみた。その結果わかったことは。
「かなり多いわよ、うちの学校でもあるし」
「うちの学校でもかよ」
「ええ、八条学園でもね」
あるというのだ。
「高校にも大学にもね、それぞれあるわよ」
「そういえばうちの高校にもあったよな」
「あったでしょ、はっちゃんね」
それが八条高校のゆるキャラでありマスコットキャラだ。
「蜂の女子高生キャラね」
「あれデザイン結構可愛いよな」
「愛嬌あってね」
女の子という設定だ、蜂は蜂でも一番大人しく親しみのあるミツバチである。
「あれもあるし」
「大学とかでもあるんだな」
「中等部でも小学校でもね」
無論幼稚園や保育園でもだ、八条学園は保育園から大学院まである総合学園なのである。
「あるから」
「それでか」
「そう、それでね」
そうしたゆるキャラもそれぞれあるというのだ。
「他にも、各企業であるから」
「だから滅茶苦茶多いんだな」
「全部で三百あるわ」
それだけ系列企業なり団体が多くゆるキャラをマスコットとして定めているというのだ。
「凄いわよ」
「みたいね、三百もあるの」
「けれど八条グループだからね」
景子は今度は琴乃に話す。
「多分理事長さんにまでお話がいけばね」
「後は理事長さん次第なのね」
「それでオッケーよ」
許可が降りるというのだ。
「そうなるわ」
「そう、じゃあうちの部は仮装リレーで決まりね」
「着ぐるみって言うべきかしらね」
景子はスマートフォンに出ているゆるキャラ達を見ながらこうも言った。
「完全に着るから」
「じゃあかなり走りにくそうね」
「けれど受けるわよ」
主目的は果たせるというのだ。
「ちゃんとね」
「じゃあそれでいいのね」
「ええ、そうなるわね」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ