第四十話 二学期のはじまりその十四
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こう琴乃に言ってからスマートフォンを収めた、そして次に言うことは。
「今日何処か寄る?」
「あたしの家来るかい?」
美優は自分の家を誘った。
「実は今日親も兄貴もいないんだよ」
「どうしてなの?」
「親は商店街の懸賞に当たってさ」
つまり福引きで見事金の玉を出したというのだ。
「それで今長崎まで旅行に行ってるんだよ」
「へえ、いいわね」
「長崎なの」
「どっちも有給取ってさ」
それで幸せに、というのだ。
「いないんだよ」
「お兄さんは?」
琴乃は美優の兄が今家にいない理由を尋ねた。
「どうしてなの?」
「友達と徹ゲーやってるんだよ」
つまり徹夜でゲームをしているというのだ。
「新作のゲームをさ」
「それでなの」
「時分から酒とお菓子持って楽しそうに友達の家に行ったよ」
「成程ね」
「学校だけは行ってるみたいだけれどさ」
だが基本泊まりがけで徹夜で楽しんでいるというのだ。
「それで兄貴もいないんだよ」
「そうなのね」
「ああ、だからな」
それでだというのだ。
「今家にいるのはあたしだけなんだよ。だから今夜はさ」
「パジャマパーティーとか?」
里香が言った。
「それをしようっていうのね」
「ああ、どうだよそれで」
「ええ、じゃあね」
「それじゃあ」
こう話してその日は美優の家でパジャマパーティーをして過ごすことになった、二学期がはじまっても五人は仲良く遊んでいくのだった。
第四十話 完
2013・6・29
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